例の評伝ウェイン・ショーター本「フットプリンツ」、少しずつしか読んでないのだけどこれがめちゃくちゃ面白い。まずはこの写真を見てください。
この写真のキャプションは「ウェインの曲が難しいと悩んでいるハービー・ハンコック。1964年12月の『スピーク・ノー・イーブル』セッションより」とあります。
はははははは、どーです。ハンコックのような人でもウェインの曲は難しいと悩むのですぞ。他にも本文には「ウェインとの録音の時は事前に自宅で曲を練習しておかないと歯が立たなかった」というようなフレディ・ハバードの証言もあります。そーだよなあ、彼が作る曲は基本的にバップの延長上には無いものなあ。特にメロディラインとかハーモニーの捉え方が全然違う。コード進行がドミナントで動いてはいない。むしろハーモニーの色彩感が重要な要素となっている。
前にも書いたことがあるけど、ボクが自信を持って「このアルバムなら100回以上聴いた」と言い切れるのはウェイン・ショーターの二枚のアルバムくらいしかない。それがこのSpeak No Evil ともう一枚 Night Dreamer だ。どちらもあの頃のウェイン・ショーター節が炸裂していて二枚のアルバム全曲とも彼のオリジナル。前者がハンコック(p)、ロン・カーター(b)、というマイルスクインテットの雰囲気を持つリズムセクションに対して、後者はマッコイ(p)、レジー(b)というコルトレーンバンドの雰囲気。
で本を読み進むにつれまたまた彼の音楽が聴きたい熱がぶり返してきて、これら二枚のアルバムはもちろん、他にもJuJUやら
Adam's Appleやらも引っ張り出してウェイン・ショーター三昧をしている。う〜む、USB携帯プレーヤーにも入れて持ち歩こうかなあ?