*** テキトー絵日記 ***

(2007/04/23)

バイオリン協奏曲聴き比べ

夕陽に照らされた赤のカランコエ by 10-20mm

なかなか青空にはならないものの、天気予報が言うような雨もほとんど降らず、明るい曇り空が続いていたが、今日も夕方になってやっと青空と日差しが戻ってきた。もっとも明日の午後から明後日にかけては再び雨という予報が出ているが。

さて今日は先日から続けている「CD78枚組みクラシック名曲集を聴く」の25枚目。メンデルスゾーンとブルッフのバイオリン協奏曲を聴き比べることにした。では下のコラムをどうぞ。

やっぱりメンデルスゾーンと言ったらこの曲でしょう。バイオリン協奏曲ホ短調。うむむむ、曲名が無いっていうのも不便なことだよなあ。テキトーでいいから何か名前をつけておいて欲しいものだ。

有名なあのメロディは第一楽章。ここは「アレグロ・モルト・アパッショナータ」となっているが、これは多分「軽快に・いっぱい・情熱的に」ってことだろう。聴かせどころも沢山あるが、これもやっぱり超絶技巧的な曲なんだろうなあ。

第二楽章はあまりパッとせず、第三楽章が明るく軽快に始まる。この第三楽章も後半部分はアレグロ・モルト・ヴィヴァーチェとなっているから「いっぱい・生き生きと」てなことなんだろう。しかしメンデルスソーンさんはモルトという形容詞がお好きなようだ。英語で言うと「a lot」の意味らしいが。

ロマン派のメンデルスゾーンさんのバイオリン協奏曲を聴いたので、ついでに後期ロマン派から同じくバイオリン協奏曲、ただしこっちはキーがト短調となっているブルッフの曲を聴く。まったく君も名前をつけてないのかえ〜。せめてバイオリン協奏曲第一番と振ってあるだけマシか。

うむむむ、こっちのバイオリン協奏曲のほうがなにか悲壮感に溢れていてよっぽど情熱的な感じがする。もっともメンデルソーンの第一楽章ほどにはキャッチーなメロディラインじゃないので歌としては覚えにくいのが難点か。

バイオリン独奏を伴奏している形のオーケストラがちょっとエスニックな雰囲気を漂わせる。ちょっとエリントンを思わせる色彩感があるな。

第二楽章はお約束どおりちょっと地味になるが、それでもブルッフの場合はなにか映画とかバレーを観ているようなストーリー性を感じる。

二人とも最終楽章となる第三楽章は妙に力が入っていて、華麗なるフィナーレを作り上げようとしているのが、逆に意識的で形式っぽく感じられる。結局、導入部となる第一楽章が一番個性的になるようだ。ツカミは大事だからね。

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく