サックスを再塗装も込みで完全にオーバーホールすると「何色にしますか?」と聞かれる。この場合、何色というのは全てサックス色というか管楽器色のことで、色鉛筆みたいに好きな色にするという意味ではない。
ボクの好きな「赤」というのは実際のところは赤ではなくて、60年代前半のころのセルマーのメッキの色という意味だったりする。ちょうど今日のこの写真のような赤銅色のような雰囲気のメタル色のことだ。
反対に「白」というのはヤマハが誇る丈夫な塗装の感じを言って、70年代以降、特にフュージョン華やかなりし頃のイメージが強い。もちろん「白」と言っても白色ではなくて、透明感のあるメタルメッキのことだ。
もっとも昨今はLAサックスみたいに本当にカラフルに塗装されたサックスがあるようなので、赤といえば本当に赤に、白と言えば真っ白に塗られてしまうかもしれない。なにしろLAサックスにはホルスタイン柄とかもあるくらいだから。あんなの絶対に渋い音はしない気がする。
今日はオルガンカルテットでライブ。今日の白眉は「I Remember April」。本当は四月以外に歌うのかもしれないが、なんか春の気分だったので。曲も面白いしね。