*** テキトー絵日記 ***

(2007/05/09)

「BABEL」

開演前 by 10-20mm

話題の映画「BABEL」をレイトショーで観て来た。まずはその印象から。面白い!カメラワークがとても斬新。カンヌでベスト・ディレクター賞を取ったのもうなづける内容だ。ブラッド・ピットにしたって「TROY」なんぞより数倍は良い演技をしていたと思う。

カメラワークは強い印象を残したいくつかのシーンがあって、例えば思いっきりの逆光で顔もなにも白飛びして良く見えないのだけど、そんなこと全然お構いなしなんていう撮り方なんかは良かったなあ。白飛びしてようがなんだろうがちゃんと伝わるものは伝わるのだなあと監督の手腕に感じ入る。この辺り、う〜む、なんというか音楽でのソロと似たものがある。

ストーリー的には、、、終わってすぐに席を立てない。なにか考え込んでしまう。それから、そうだよ、こういうのが映画だよ、と思う自分がいる。一見バラバラな各国での出来事からそれぞれの真実が浮かび上がり、しかもそれらの事件となる糸口は互いに結びつきあっている。なんという脚本だ。2時間半近くが映画に釘付けになる。

日本国内のエピソードは役所広司と菊地凛子が担当しているのだけど、二人は当然日本語で喋っているにも関わらず日本語の字幕が出るというのもなんか不思議な感覚だ。それにしてもあの最後の菊地凛子(劇中の役名を忘れました)が刑事に手渡したメモにはいったいなんて書いてあったんだろう?あれは気になるなあ。

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