*** テキトー絵日記 ***

(2007/05/12)

「白鳥」の鑑賞

土曜の午後の図書館 by 18-55mm

爽やかな風が吹き空も綺麗な青色を取り戻した。このくらい青が濃くなって見えるとやたらと空が撮りたくなるのだけど、今日の一枚は図書館にて。

図書館には自転車で出かけたから良かったものの、もしクルマで出かけていたらえらい遠回りを余儀なくされたところだ。理由はお木曳きによる道路の通行規制。今年も毎週末は各地区と県外からの一日神領民によるお木曳きが続く。

図書館では写真史の面白い本を発見。一気に4冊を読んだ。いや、その中に掲載されている写真を鑑賞した。細かい解説は読まなかったのでね。ダゲレオタイプの写真も実は思っていたよりも沢山撮られていたようで、だいたい1850年前後から写真は残っているということだ。つまり今聴いているクラシック鑑賞シリーズのロマン派といわれる時代にはもう写真もあったのだねえ。なんか驚き。幕末から明治にかけての時代に見事な風景写真があったとは。

フランス人作曲家を続けて聴くことにする。今日はサン=サーンスの「動物の謝肉祭」と「交響曲 第三番 オルガン付き」。しかしこのサン=サーンスという表記はどういうことなのかな?なんで=で結ぶのだろう?原語ではSaint-Saens(eの上にトレマ付き)だからサン-サーンスでもいいかと思ったら今気がついた。そうか長音記号と間違えるからなのだな。はは〜なるほどね。

でもってボクが知っているのはこの中の「白鳥」だけ。知ってるからそう思うのかもしれないが、この短いモチーフ集みたいな「動物の謝肉祭」の中で一番美しいメロディだと思う。と同時にトロカデロ・モンテカルロのバレーをも思い出してしまうのだけど(*^^)v。

夕方6時。テレビをつけたらちょうどNHKの名曲百選でこの「白鳥」が流れた。流石はテレビだ。あるいはさすがはNHKだ。サン=サーンスゆかりの土地(ノルマンディ地方)で、湖に浮かぶ白鳥はもちろん、美しい城などをバックにこの曲が流れていく。映像も大変綺麗だ。

うむ、それにしても美しい曲だ。でも待てよ。画面にはサン・サーンスと出ているな。これだとファーストネームがサンでファミリーネームがサーンスと間違わないだろうか?「ムッシュ・サーンス!」なんて話しかけてしまいそうだ。やっぱり正しくサン=サーンスと書くか、あるいはフルネームでカミーユ・サン=サーンスときっちり表記すべきだろうなあ。

それからどうしてこの「白鳥」だけが有名になったかを説明するテロップが流れた。それを見たら納得した。そうだよなあ、「ピアノ」なんか冗談としか思えないもの。え?理由を知りたいですか?

それはこの「動物の謝肉祭」は友人の演ずる芝居かなんかのBGMとして書かれたのだそうです。なのでわざと皮肉っぽく書いたり誇張したユーモラスな小品が多かった。だけどそれは単独の音楽として考えらるとその趣旨を間違われてしまうので、人気のあった「白鳥」以外の譜面出版を禁じていたのだそうです。だから「白鳥」だけが有名になった。

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