*** テキトー絵日記 ***

2007/06/01

ハワイ旅行記その3

Jazz Minds Art&Cafe by 10-20mm

実はこれは昨日の続き。ポリネシアンショーを見てホテルに戻ったのが夜の8時ごろ。途中で貰ってきたフリーペーパーをパラパラと見ていたら「ハワイで唯一の本格的ジャズクラブ」としてJazz Minds Cafeのことが紹介してあって、そこに毎週木曜日の夜が一番盛り上がると書いてある。この店のことはボクも下調べしてあって、明日の夜にこの店か、チャイナタウンにあるDragon Upstarisのどちらかに行こうと思っていた。でもしかし、なぬ?木曜日が一番とな?今日は木曜日だし時計を見ればまだ8時半。ライブは9時からと書いてある。むむむむ、今なら間に合うゾ。

フリーペーパーを持ってまずはホテルのフロントへ。ここでサービスクーポンを切り取ってもらう。最初のドリンクが20%offになるクーポンだったから。ところで急いで出かけるといってもホテルからは結構離れているからバスで行くことになるが、そうするとどこで降りると一番店に近いかが分からない。フリーペーパーには道路名と目印としてセブンイレブンが書いてあったので、この簡単地図を英訳説明しながら何番のバスに乗ってどの辺で降りればいいかを教えてもらう。あとはその近所をテキトーに探すしかない。

昼間も乗ったのでもうバスに乗るのもまごつくことは無い。乗るときに念のため「コンベンションセンターで降りるからそこへきたら教えて」とドライバーの黒人のお兄ちゃんに頼んでおいた。夜のバスはガラ空きで乗り降りする人も少なく15分くらいで着いた。でもテープのアナウンスがあったので分かったけどドライバーのお兄ちゃんはすっかり忘れていたのか、何の合図もしてくれなかった。無愛想な奴だ。

ただし、バスを降りてボクが歩き出したらバスがプップーとホーンを鳴らす。なんだろうと思ってドライバーに近づいたら「コンベンションセンターは反対側。後ろのほうだ。」と教えてくれた。おお。いいとこあるじゃん。

で言われたとおり戻りかかると右手にセブンイレブンが見える。あれだなと思って直進すると辺りはストリップクラブやアダルト下着屋とがあってクルマが雑然とたむろしている。でもってそのまわりに男たちもたむろしている。決してにぎやかな都会の裏道という感じではなく、むしろ郊外の人気の多くないところで、店やレストランも少ないといった感じさえする場所だ。でそこを過ぎても探している店が見つからない。あれれ?と思いつつ道を戻ってもう一度ストリップクラブの横を入っていくと金網越しに目的の店が見つかった。でもこんなきょろきょろしてるボクをたむろしている兄ちゃんたちはどう思ったかな?

やっとたどり着いたJazz Minds Cafeだが入ると入り口で一律$6取られる。ライブチャージってとこだな。演奏は9時からと聞いていてすでに9時を回っているがバンドの連中はまだチューニングしたりセッティングの最中だった。白人のウェートレスに日本語で書かれたサービスクーポンを渡すとカウンターで???てなやり取りがあって、やがて日本語を喋るアジア人女性がやってきた。

彼女はヤンさんといって韓国人で、今までに世界中で働いてきたそうだ。日本にもいたので日本語も分かるという。ほとんどはアメリカ国内が多かったらしいがヨーロッパも各国を回ってきたそうで、本人いわく「私はジプシーみたいなものよ」だそうだ。いろいろ話したので後から分かったことだけど、このハワイにはすでに4年いて、いずれはここで韓国料理の店を持つのが希望だそうだ。あとどのくらいかかるの?と聞いたら「もう5年はかかりそう」だって。

肝心のライブだけど実は9時からではなく10時から深夜の2時までなんだそうだ。フリーペーパーのハワイアンるるぶさん、情報間違ってるよ。終バスは11時から11時半と聞いていたので、それなら9時から11時前まで約2時間楽しめればいいやと思って出てきたのだけど、むむむむ、これだと1時間も聴いてられないな。ハワイでは流しのタクシーを手を上げて捕まえるというのはまず出来ないからタクシーに乗るのならホテルから乗るとか呼んで貰うとかしなければいけない。でもそれも面倒くさいしなあ。



入ってすぐ右にあるバーカウンターとウェイトレス。

9時40分くらいに予定より早く演奏が始まった。客が多かったせいでスタートを早めた様子だ。しかし演奏が始まってもステージは薄暗い照明のまま。明るく照らすという考えが無いみたい。確かに目は疲れないのでこういうのがハワイ流かな?店内はかなり暗いしね。さて演奏だけど内容的には、んんんん、こういうのが流行りなのかい?なんと言ったらいいか、60年代風のフリーアプローチと90年代風のフュージョンにブルースをミックスしたみたいな、、、。編成はドラム、エレキベース、ピアノ、にサックスのカルテット。サックスは曲ごとにバリトン、テナー、アルト、ソプラノと全種類を使い分ける。けどそれもどうかなあ?

ヤンさんがしょっちゅうボクのテーブルに来て話しかける。最初は日本語でやりとりしていたのだけど、いつの間にか彼女もボクも英語でお話していた。で彼女が言うには「ハワイではジャズは全然人気ないのよお」だとさ。そこからいろいろなハナシをしながらボクもカクテルを何度かお代わりして気がつけば11時前。慌てて店を出ようとすると彼女がもっと居たらいいのにととても残念そうに言う。今夜は別のミュージシャンも来ていてこれからセッションで盛り上がるのだとか。残念だけど仕方ない。ところで昨日スーパーマーケットで予想以上に買い物をしてしまったので日本で両替してきた$300が無くなりかけていた。

まあいざとなればクレジットカードでいいかと思っていたのだけど、こう時間が無い、急げ急げ、しかも店は相当暗いという状況ではさっさとドルで支払ってしまうことになる。ところでいくら?$36?え?ああ、ウェイトレスにチップ$3ね、わかった。はい、じゃあこれ$40。え!これ最後のドルじゃないか。帰れるのか?一瞬ヒヤッとしたがポケットをみたらバス用に別に$2入れてあった。わ〜お、セーフだけどほとんどすっからかん状態だ。

店を出たらちょうどバスがバス停に来たところだったので走って追いついて、「ワイキキに行くか?」と聞いたら首を振る。「あっちだ」というので、そうか交差点を挟んだ別の道路だなと分かった。そちらのバス停には一人お兄ちゃんが座っていたので、たぶんまだバスは来るものと思われる。ワイキキと違ってこの辺りは人気が少ないから事情を知らないボクはちょっと不安だ。そのうちもう一人やってきたので、この路線の終バスは何時か聞いてみると11時5分だという。でももうその時間だしまだバスは来ない。結局10分くらい遅れてバスはやってきたので最後の$2で無事にホテルまで帰ってこられた。やれやれ、でもこういう経験って面白いんだよねえ。あーー楽しかった!

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