父の日の今日はご覧のような純和風茶屋で、お父さんありがとうのお食事会イベントのアトラクション演奏をしてきた。といっても演奏曲は全てスタンダードソングで、特に和風ということで趣向を凝らしたりはしていない。演奏は持込の電気ピアノさんと二人だけのデュオ。このピアノさんとは久しぶりで一緒に演るのは数年ぶり。
この店は「とうふや」という屋号で豆腐料理とアナゴ料理が中心だ。今日は父の日を感謝してのスペシャルメニューであらかじめ予約された方々のテーブル和式食卓に向かっての演奏をする。ただし普通に入ってきた人もOKなので、純然たる和風の茶屋に入ったら中ではジャズを演奏しているので驚いた、という風情のお客さんも結構いた。そりゃ普通は驚くわなあ。
この手のスペシャルお食事会にBGMとして、あるいはメインアトラクションとして呼ばれることは時々あるけど、今回はいつもと調子が違う。それは和風店舗に洋風音楽というミスマッチのことではなくて、例えば、ここの料理はヘルシーで美味しいが、お食事会といっても洋風の一皿ごとに出てくるフルコース式ではないから、いろいろ楽しめる懐石風であってもある程度はまとまって料理が出てくる。そこへもってお父さんはさっさと食事してしまうので、いくらゆっくりしてもらうといっても2時間は居てもらえない。ほぼ1時間で食事を終えてしまう。これが洋食のフルコースとは大きく違うところ。
もう一つは日本では食事時間は早目の時間でだいたい一致してしまう。つまり6時から食事の人、7時から食事の人、8時から食事の人、という風にバラけない。特に和食を好む人ならば余計にそうなる気がする。
なので今夜のようにショータイムは45分を1セットにして2ステージを演ると、どうしても前半に比重が偏ってしまう。やっぱりこの手のものはお酒を飲んでダラダラしてもらう場所のほうがよく似合うということなのかなあ。
客席から見た様子(開演前にて)
エアコンが無い、川沿いに建っていて川風が入ってくる、
板の間の感触が足の裏に優しく照明も穏やかで優しい、などなど、
店内空間の居心地はとても良いです。