毎年八月一日は八朔(はっさく)参宮といって無病息災を祈り外宮にお参りする習わしがあったのだそうだ。伊勢人の割には、だそうだ、なんて不確かな言い方をするのは、近年この習わしが「外宮さん浴衣で1000人参り」という名前で復活して段々と定着してきたから。なのでボクも八朔参りというものがあるのを知ったのは最近のことだ。
参道沿いにはさまざまな灯りの帯が出来ていて、高張提灯だったりキャンドルだったり、竹筒にろうそくだったり、電球だったり、神灯路(かみとうろ)と名づけられた絵馬の柄を紙でホヤのように仕立てたものもあった。
今夜は伊勢神宮の外宮(げくう)と月夜見宮(つきよみのみや)は夜間参拝も出来るように営業時間?を延長している。この前の土曜日には関連行事として外宮で薪能もあったらしい。次第に盛大な祭りのようになってきていて、今日の場合はどういうわけか月夜見宮の入り口には”ねぶた”が飾られていたし、外宮前には盆踊りの輪、そしてその周りには物販のテントなどがあってちょっとした縁日風情だった。
昭和2年に建てられた三層楼入母屋造りの旅館「山田館」を背景に。