*** テキトー絵日記 ***

2007/10/12


トルコ旅行七日目(トロイ)

トロイ遺跡のシンボル的存在でもあるトロイの木馬 by 18-55mm

30日間続いたラマダーン(断食月)が昨日終わって今日はイスラムのお祭り日。ちなみにイスラム暦では金曜日が休息日だから、ボクたちの感覚で言うと日曜に祭日が重なったようなもの。ラマダーンの間は日が昇ってからは沈むまでの間、一切の食事はもちろん水も飲んではいけない。その間はタバコも吸ってはいけない。唾も飲み込んではいけないとされている。だから観光客といえど人前での飲食や喫煙は出来ない。とはいってもこれは厳格なイスラム教の国の場合で、今回のツアーではドバイがこれに当たるがトルコでは政教分離の方針から、それはそれ。これはこれとイスラムの教えを守るか守らないかは全く個人の自由となっている。だからラマダーンだからといって観光客であるボク達が困ることは何も無い。あえて言うならそのラマダーン明けの祭日の今日はお店が休みになっているかもしれないというくらいだ。

次の宿泊予定のホテルのそばには大型のスーパーマーケットがあるというので楽しみにしていたのだけど、以上のような理由でひょっとしたら休みかもしれないと聞かされながら人口300万人、トルコ三番目の大きな都市であるイズミールのホテルを朝8時半に出発した。今日のコースはエーゲ海沿いに370km北上する。



ところがバスは一気に走った訳ではなく1時間半ほど走っていったんトルコ石専門店に立ち寄る。ここでは待ち構えたように日本語ペラペラの若いお嬢さんたちがお客であるボクたち観光客にマンツ−マンで張り付く。まあいくら張り付かれても断るのは平気なボクなので逃げ回ったりはせずに、逆にトルコ石とは全然関係のない質問などしておしゃべりを楽しむ。

ボクに接客してくれた女性は名前をEmine(エミネ)といって、5年前に結婚した旦那さんは高校の数学教師で名前をCihan(ジハン)と言う。二人の間には4歳の息子Metehan(メテハン)と16ヶ月の娘Irem(イレム)がいる。今トルコではアラビアっぽい名前をつけるのが流行っているんだとか。彼女はトルコ石店の社員ではなくてアルバイトで、日本語は学校で勉強したわけではなくて店で覚えた。なので話せるが読み書きは出来ない。(でもその割には本当にペラペラだ。)

彼女たちは日本語の団体ツアー客が来るときだけ店に出勤する。多いときは日に3度で全然来ない日もあるらしい。Emineは日本の着物に憧れていていつかは買いたいというので、ボクが本物は高いよと言ったら充分心得ているようで200万円くらいあればいいか?と言っていた。本物の西陣ならそれくらいするかもしれないけど、安い着物なら30万円くらいでセットで買えるんじゃないかな、などという話をした。



その後、ベルガマまで走って警察署の前のレストランでランチ。



道ばたで遊んでいた子供たち。こういう遊びを見るのが妙に懐かしい。



この時期でも海水浴をしていたエーゲ海沿いに北上する。
この対岸はもうギリシャだ。

そしてトロイ遺跡に到着。ここは今まで見てきた遺跡よりもさらに古いもので、一番古い遺跡は紀元前3000年前のものとなる。九層もある重なった遺跡のうちで一番新しいものでも紀元前400年くらい前のものだ。さすがにこんなに古い遺跡では石組みの城壁や土台くらいしか残ってない。なにしろそれまでギリシャ神話だと思われていたほどの古いハナシが、ここの遺跡発掘によって実話だったことが分かったというくらい古代のハナシだ。



紀元前2500年前に作られた大理石で舗装された坂道。
今から4500年前ですよ。



「夏草や、つわものどもが夢の後」

そしてトルコ最後の宿泊地チャナッカレのホテルに到着しました。このホテルには本格的なインドアの25Mプールあるので楽しみにしていたのですが、案の定、スイミングキャップが要るとのことで慌てて売店で買って泳ぎに行きました。このスイミングキャップの可否でそのホテルプールがスポーツ重視かレジャー重視かが分かります。


25M、6コース、水深は145cm、結構深い。水温はやや高め。天井が部分的に鏡を使ったデザインなので背泳ぎの時、自分のフォームがよく分かる。ほとんどお客は居なかったのでゆっくり数百メートルくらいを泳いだ。今度の旅行のように長時間バスで移動した後はプールで泳ぐと本当にリフレッシュになる。

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