先日のことだけど、夜の帰りにクルマでFMを聴いていたらゴキゲンなトランペットソロがあった。バリバリのハードバップなんだけど、リーモーガンかなあ?いや違うな、って感じ。その後に続くテナーサックスのソロがまた良いではありませんか。こう言っちゃナンですが、ジャズの名盤といわれるたいていの演奏は既に聴いたことがある筈なのだけど、この演奏は知らないなあ。誰だろう?と思う間に自宅到着でその後の演奏は聴けなかった。
夜更けになってさっきの演奏が気になったのでネットでそのFM局のサイトに行って番組検索をしたらちゃんと流した曲がクレジットされていた。え〜?ケニーバレルのキャラバン?クルマで聴いていた部分は曲のテーマ部でもないし、ギターも鳴ってなかったのでまさかケニーバレルのアルバム収録曲だとは分からなかった。
そこで今度は「ケニーバレル キャラバン」をキーワードにしてググってみると、どうやらアルバム「Blue
Lights」の中の曲らしいことが分かった。ただしボクがクルマで聴いた演奏が本当にそこに収録されたものかどうか確かめる必要がある。しかし日本のAmazonでは試聴できないようになっていたので、そのままアメリカのAmazonに行って同じアルバムを検索したら、こちらはちゃんと1曲ずつ試聴できるようになっていた。こうでなくっちゃね。
で、そのキャラバンを試聴してみるとボクの聴いた部分とは違うものの、確かにトランペットとサックスの音色はクルマで聴いたものと同じだ。どうやらこの演奏に間違いない。普通ならここでアルバム「Blue
Lights」をAmazonで買ってしまうところなのだけど、アメリカAmazonはナンと1曲ずつmp3データでも買えるようになっている。これは便利だ!しかも1曲が1.99ドル。よーし、とばかりにそのままアメリカAmazonで購入しようと試みるが、どうやら米国在住者以外にはダウンロード販売が出来なくなっているようだ。う〜む残念。Amazonもお国単位で縄張りがあるみたいだね。
そこで今度は「ケニーバレル キャラバン mp3」をキーワードにして日本で探してみると、ナンと!! 日本でもジャズの楽曲をダウンロード販売しているサイトが存在した。これ皆さんはご存知でしたか?例えばブルーノートの人気アルバム収録曲が1曲単位で買えてしまうんですね。しかもmp3データなので自分でいちいち変換する必要もないし、妙な著作権管理も施されていない。それでお値段は1曲180円。これはいいぞ。ちなみにこのブルーノート特集なんかはいいですぞ。
ボクもさっそくダウンロードしてキャラバンを聴きました。そうそう、クルマで聴いていいなあと思ったのはまさしくコレでした。すると今度はそこでテナーサックスを吹いていたティナ・ブルックスがすごく気に入ったので再びダウンロードサイトで彼のリーダーアルバムを探してみると、ちゃんとあるではありませんか。いやぁ、便利な世の中になったもんだ。でここ数日はティナ・ブルックスのハードバップ演奏に痺れています。かなりボクの目指すものに近いので良いお手本になるんですよ。音色もフレーズも。
てな経緯が数日前からあったので、今夜のデュオはラウンジ演奏というより結構ハードバップ気分で演ってしまった。まあお客さんもそのほうが喜んでくれたのでよかったよかった。