10月にイスタンブールのトプカプ宮殿に行ったが、タイミング悪いことには同じ時期に東京でトプカプ宮殿の秘宝展が行われているために、肝心の現地でそれらを観ることが出来なかった。そのトプカプ宮殿の秘宝展が東京での展示を終えて名古屋にやってきたので今日はそれを観に名古屋市博物館までお出かけした。
その内容だけど、確かに異国の地でトプカプ宮殿の秘宝展と銘打って単独展を開催するだけあって、展示された宝飾品の数々はなかなかの見ごたえがあった。おまけに展示品についてそれぞれの日本語の解説があるのも大きな違いだ。現地で観たときも英語とトルコ語での解説があったのだけど、ものすごい人ごみと本物の宮殿内部のため展示室は案外薄暗く、細かい文字を読む気にはなれなかったので、名古屋市博物館の読みやすい日本語文での解説はとても理解しやすくて良かった。
ゆっくり見学していたらお昼を回ってお腹が空いてきた。館内には食べ物屋さんが無いのでどうしようかと思ったら博物館の外にトルコ料理店の移動店舗が来ていた。メルハバ(こんにちは)という名前のトルコ料理店が名古屋の大須にはあるらしい。さっそく懐かしいドネルケバブを頂いたんだけど、ジューシーで美味しいねえ、同じ羊の肉でもラムはマトンとは違うんですよ〜と声を大にして言っておく。
さて今日はそれから栄の愛知県美術館にまわって、そちらで開催されているロートレック展も観てきた。このロートレック展、大変な人気で美術展とは思えぬほどの人ごみ。あれはトプカプ宮殿秘宝展の倍以上入っていたんじゃないかなあ。
こちらもロートレックを充分堪能できる展示内容で、19世紀後半のパリ、それもムーランルージュに代表される当時のモンマルトルの盛り場気分を味わうことが出来ました。アジェの撮ったムーランルージュの写真もいいなあ。なにしろ通行人のファッションがベルエポックだったりしますからねえ。
というわけで今日は二つの展覧会をハシゴするという贅沢な一日でした。お土産にロートレックの絵が入ったテープルカレンダーを買ってきた。絵の部分を切り離すとポストカードになるんです。さっそくこのカレンダーを本棚の横にピンでぶら下げて時々眺めてます。