*** テキトー絵日記 ***

2008/09/15

そうだ、京都へ行こう(2)

鹿苑寺の金閣 wth DA 18-55mm

二日目の京都は午後三時くらいから小雨になるという予報だった。なので朝8時にはホテルを出て走り始めた。午前中にしっかり走っておこうという魂胆だ。伏見のホテルから西に走り桂川に出て、そのまま河川敷のサイクリングロードを北上し第一目標である嵯峨野の渡月橋を目指した。

このサイクリングロードがよく整備されていて大勢の自転車やランニングする人で賑わっていた。よくある名ばかりのサイクリングロードとは違って、へんなデコボコや段差も無く、距離も結構あるのでロードレーサーで駆け抜ける人も沢山いた。他にはランニングする女性がお洒落だ。ウェアや小物などが決まっている。年齢も幅広い。こういうのはやっぱり都会だね。

渡月橋まで約15kmを気持ちよく走り、ここからは自転車ガイドブックに出ていた細い道をたどって竹林などを抜け大覚寺、仁和寺、そして金閣寺の名前で有名な鹿苑寺へ到着。ここは子供のときに修学旅行で来た時以来だ。三島由紀夫の小説「金閣寺」は二度も読み直したのに肝心の金閣を観た覚えがほとんど無いというのは情けないから、連休中でもあり世界中からの観光客でごった返すのを承知で、その中にボクも混じってしっかりとこの目で見てきた。それが今日の写真。しかしホント世界中から観光客が来ている。

金閣寺を観終わって出たのが朝11時。ここからもっと奥の光悦寺を目指す。途中で道に迷って山中まで行き過ぎてジモティにショートカットを教わったのはいいけれど見たことないような劇坂だった。もちろん押して上がる。なにしろ自転車の前輪が浮いてしまうような劇坂なのです。わ〜お。

光悦寺の庭を拝観した後は、山からびゅんびゅん下って街中へ。ここでまた思いついて京都現代美術館へ行くことにした。ところが簡略な地図しかなかったのであの辺りで行ったり来たりでウロウロするが、まあ自転車なのであまり気にならない。でよくよく地図を見てみたら岡崎公園の中にあることに気が付き、やっとなんとか到着。ここの企画内容は「生活と芸術 アーツ&クラフツ展 」と題してアーリーアメリカンならぬ、アーリー英国な生活密着型のアート展だった。精密なステンドグラスがあってこれはちょっと衝撃的だった。緻密に描かれた絵画のようなステンドグラス。色彩もほとんどモノトーンで、これには見とれてしまいました。館内を見終わって外のテラスでついでに食事して、出たら目の前に京都美術館があった。こちらの企画は「芸術都市パリの100年展」。うむむむむ、天気がかなり崩れてきているので、ここでこんなの観ていたらアウトかも知れない。でもせっかく来たのだから観て行きたい。うむむむむむ、迷ったが結局入ることに。ここではユトリロの「コタン小路」があった。あれ好きです。じっくり観ました。でも絵画の横の解説によるとユトリロはここで写生して描いたのではなく、モノクロの絵葉書を見て描いたんだとか。あれ〜、そうなの?ふーん。などと見入ったりもしていたのですが、天気が気になるので基本的に急ぎ足。ところが出てきたらもうすでに雨が降りだしているじゃないか。わーーー!とそこから京都駅まで小雨の中をぶっ飛ばしたら、アッという間に駅に着いた。タクシーより速かったんじゃない?

てな訳で当初の予定よりは1時間早く、二時には自転車を輪行袋にパックしました。それでも朝8時から走り始めてますから50km近く走ったと思います。あーーー、面白かった!

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