*** テキトー絵日記 ***

2008/10/29

木を削った日

鉋 wth LensBaby

カンナは漢字で鉋と書くのだけど英語ならplaneというそうだ。平原とか水平とか飛行機と同じ言葉。簡単な単語だけどカンナの意味があるのは今まで知らなかったなあ。鉋を持つのは人生で二度目。一度目は中学生の時に技術家庭の授業で使うからといってクラス全員が無理やり買わされた近代カンナ。なんで近代かというと歯の出し具合を叩いて調整するのではなく、ビス留めになっていて、その歯も確か替え刃式だったと思う。これ45年くらい前のハナシ。

この写真に写っている鉋は先日買ったものだけど、いわゆる大工さんが使うような古典的というか当たり前のスタイルで、叩いて歯の出し具合を調整する。これで削ったのは長さ1メートルほどの木目の美しい天然材。本当ならもっと幅のある鉋が欲しいところだけど、まあ一度しか使うつもりはないからいいかな、と思っていたら、せっかく木を削る道具があるのならこれも削ってと奥さんが差し出したのは端に黒かびが出来てしまっている天然板のまな板。木のまな板は以前の愛用品だけど、端がカビてしまってからは流行り?の黒いカッティングボードを日常に使っている。でも奥さんは木のまな板のほうが好きなのだそうだ。

まな板のカビ取りくらい簡単なものと思って削り始めたら、意外や意外。黒かびは結構根が深く、まるで鉛筆を削るかのようにテーパーが出来てしまった。でも木を削るのってなんだか楽しい作業だ。今は何でもプレカットで、新築現場でも木を削る光景ってなかなかお目にかかりませんからね。木を削ると良い匂いがするのも嬉しい。

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