希望は複葉機だったのだけど1/72スケールでは置いてなかった。そんな製品は無いのかもしれない。1/48スケールだとあるのだけど、なにしろそのスケールだと完成品が大きいので後で邪魔になる。しばし迷った結果、1/72スケールではあるけれど、まだ作ったことのないジェット戦闘機にした。それがこれF8Eクルーセーダー。世界初の超音速艦上戦闘機で初飛行が1955年なので、ジェット戦闘機の中ではレトロかも。
プラモデルなんて作るのは何年ぶりだろう。少なくともここ10年以上作ったことは無いはずだ。最近どうも自分が子供時代に好きだったものに興味が戻ってきているような気がする。プラモデル作りもそうだけど、実は今一番懐かしい気分になれるのがレコードスプレーの匂いで、このスプレーの匂いが嗅ぎたくなっている。しかもこれを嗅ぐとたちまちアノ頃の情景が鮮やかに目の前に立ち上ってくるような気がするのだ。
畳の上に広げたポータブルレコードプレーヤー。ここにシングル盤のレコードを載せ、自分は畳に寝転がって音楽を聴いてた。レコードはレコードスプレーで掃除して、いつも綺麗にして大事に大事に扱っていた。これがだいたい12歳から14歳。次第にジャズが好きになり、そうするとシングル盤用のポータブルプレーヤーではLPを掛けることが出来なくて、高校に入ったらステレオを買ってもらう約束をしていた。
他にも外国の写真をじっと見つめていると、やはりあの頃、そういう写真を飽きずに眺めてはいろいろなことを空想していたことを思い出す。今日は名古屋美術館でやっているモネ展の出品作品を新聞で観ていたら、やっぱりそういうアノ頃の空想していた自分を思い出していた。妙に回顧な今日この頃です。