*** テキトー絵日記 ***

2009/01/17

父の姿を見て思った

日没直後 with FA70-200mm

昼前に病院へ行ったら病室には誰も居なかった。今日は外来の無い日なので、一階へ降りて図書コーナーで何か読んでるのかなと思って、降りていったら案の定、図書コーナーの隣にある畳のところで座って新聞を読んでいる父の姿があった。ちょうど南のガラス面から差し込む陽だまりの中に座って一心不乱に新聞を読んでいる。思わず微笑みたくなるような光景でもあるのだけど、でもその姿がいつもより一段と小さく感じられたのは不思議だ。おまけに顔までもなにかとても小さく感じられた。

長く入院するという場合、例えそれがどんなにゆっくりではあっても、少しずつでも良くなっていくという信念が持てるからこそ人は闘病生活に耐えていけるのではないか。それが打つ手も無く、ゆっくりとしかも確実に悪くなっていくという自分の体のことを、何も病んでいない自分の精神は受け入れていけるものだろうか。それを自覚した時の心細さ、不安感、恐怖、などとても大きな試練のように思う。

それでも絶望せずにいられるのは家族のサポートがあればこそなのだろうか。自分がもしそうだったらどうなんだろう?

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく