JR伊勢市駅の表玄関となる南口は夜景としての魅力を感じないが、同じ伊勢市駅でも北口に回るとご覧のように風情のある景色となる。駅というのは案外出口によって落差が大きいと思う。70年頃の新宿駅なんて西口は妙にモダンな光景だったけど、南口に行くと戦後すぐの猥雑さが未だ一部残って漂っている風だった。なにしろまだ駅前にニセの傷痍軍人がアコーディオン弾いてたくらいだしね。そういえば年末恒例だった社会鍋ってまだあるんだろうか?あっちはラッパだったなあ。
ところでこの写真を撮りに先ほど夜の駅裏に行ってみたのだけど、ズラズラっと迎えのクルマが駐車していてちょっと驚いた。なまじ表口よりも薄暗い裏口のほうが勝手に駐車するには便利なようだ。ちょうど写真を撮っている時に電車が着いて人が降りてきたのだけど、ほとんどの人が迎えのクルマに乗り込んでいった。
この後で伊勢市駅の表口となる南口の様子も撮影してみたのだけど、人の気配があまり感じられない上に駅舎としての風情も無くツマラナイ写真しか撮れなかった。一見さびれて見える北口のほうが実は人の気配が濃厚なのが面白い。と言ってもそれらは闇にまぎれているけどね。