*** テキトー絵日記 ***

2009/06/01

「シリアの花嫁」

with FA50mm

今日から六月。すなわち今日は六月一日で毎月一日は映画の日だ。さらにおまけに今日は月曜日でもあるので男性割引の日でもある(いくら重なっても二重の割引にはなりませんが、)、そこで久しぶりに映画を観てきました。お題は「シリアの花嫁」

昨年観た映画の中では一番好きだったのが「迷子の警察音楽隊」で、これはアラブから出てきた音楽隊がイスラエルの田舎町で迷子になってしまうという物語でした。だから映画の中ではヘブライ語とアラビア語が行き交い、共通言語としてなまりの強い英語が出てきました。

今回選んだ映画も場所的にはよく似たものなのですが、もちろんハナシは全然違います。詳しくは映画の公式サイトか、簡単にまとめてある仏映画の振興ページで読んでいただくとして、まあ簡単に言うと、結婚という個人的で感情的なハナシを扱いながら、じつはシリア、イスラエルの国境分断とか民族問題、さらに偏見や部族の誇りなどを浮かび上がらせるように上手く計算された、なかなか硬派な内容を持っています。

とはいっても映画としては、結婚して村を出て行く日の朝からの一日だけを描いており、悲喜こもごもといった内容ゆえに、ハナシの裏にある政治的な内容などを声高に主張しているわけではありませんから、余計に見入ってしまいます。

この映画でもイスラエルのヘブライ語、シリアのアラビア語、兄の結婚した相手がロシア女性なのでロシア語、シリアのイスラエル占領地帯とシリア両国の国境を往復する赤十字の女性がフランス語、全員の共通言語としての英語、が飛び交います。言語やコミュニケーションといった側面にも着目がありそうです。この映画は決して大作などではありませんが、観る人に訴えるものを持った素敵な作品です。あとから調べたら2004年のモントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した映画だそうです。

ところでこの映画で国際赤十字のジャンヌを演じるジュリー=アンヌ・ロスが素敵だなあと思ってしまった。

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