いつものようにAccujazzを聴いていたらゴキゲンなブルースの演奏が流れた。そしたら即座に体が反応してアルバムのサムネイルをクリックしていた。普通なら、というかアメリカ国内ならこれだけでそのままCDを注文できるのだけど、著作権の関係だろうか、日本ではいったん日本のアマゾンに移動して同じアルバムを検索し直す必要がある。それもアメリカで売っているから日本にもあるとは限らない。
このアルバムもどうやらそのようで、注文してから着くまでかれこれ2週間くらいかかったから、これはたぶんアメリカのアマゾンからいったん日本のアマゾンに送ってそれからボクのところへ到着したものと思われる。それならいっそアメリカのアマゾンで直接買い物できるといいのだけどねえ。
さてこの内容ですが、Cy Touffという人がベーストランペット(珍しい楽器ですねえ)、Sandy
Mosseがテナーでバックはいずれも名前を聞いたことが無いピアノトリオです。まあそれも無理からぬハナシで、この主役の2人は1927年と1929年生まれ。演奏スタイルはシカゴジャズというもので、ただし録音はそんなに古いものではありません。1981年の10月となっています。
このシカゴジャズですが、一番隆盛を誇ったのが、なんといっても禁酒法時代のアルカポネが暴れまくる、あの1920年代から30年代にかけてです。というと何か古臭いというか、懐かしい気分になるかと言うと全然そんなことはありません。そりゃまあ60年代のモダンジャズとは違いますが、例えばテナーサックスの系譜で言うとレスター・ヤングからスタン・ゲッツへと流れるあの雰囲気ですね。現にこのアルバムの1曲目はレスター・ヤングの書いたブルースなのですが、これなどを聴いているとスタン・ゲッツの名アルバムでもあるオペラハウスでのJJジョンソンとの演奏を彷彿とさせます。適度に保守的でスィンギーなのですね。しかしまたよく歌うんだ、これが。
今夜はこれを聴きながら一杯やるとしよう。ああ、幸せ。