今日も一日降ったり止んだりの秋雨前線。こういう時の空は白くて写真に撮ると空が飛んでしまうのでよっぽど魅力的な被写体を見つけない限り撮影意欲が湧かない。
今月は飽きもせず7日に入手したシカゴジャズのアルバム「Tickle Toe」を毎日のように聴いている。現にこれを書いている今もバックで流しているけど、これでどうだろう?もう20回は聴いたと思う。このテナーのSandy
Mosseが良くてねえ。といってもそんな超素晴らしい演奏とかいうのではありません。逆に言うと全然普通なのですね。でもそこがいいのです。スター性の演奏ではない、抜きん出た個性でもない、極めて標準的な、でもしっかりと歌い、ドライブ感のあるアドリブラインで聴いてるボクを心地よくさせてくれるのです。
しかしそれにしてもこのアルバムのタイトル曲でもあるTickle Toeはレスター・ヤングの書いたブルースなのだけど、tickle
toeってそのまま訳せば「むずむずする足指」ってことでしょ?彼は水虫だったってことかな?演奏はゴキゲンだけど、どうもこの辺は色気の無いハナシだこと。まあいいけどさ。
今月よく聴いているものとしては、このアルバムのほかにYouTubeでお気に入り保存してあるブラジルのシンガー、アルシオーネ(ブラジル風に発音するとアウシーニ)があります。今風のMPBも歌う彼女ですが、なんといっても出自がサンバですから、グラン・パゴーヂと言われるフンド・ヂ・キンタルと一緒にサンバの定番ソングを歌っているものなどが気持ち良いですね。これとか、これもいいな。