** テキトー絵日記 ***

2009/10/11

明治村

皇居の二重橋飾電灯越しに見る三重県庁舎という不思議な構図 with DA18-55mm

せっかくの行楽日和fが続くので、今日は犬山の明治村に行って来た。伊勢から名古屋、犬山と電車で、最後は明治村行きのバスに乗って全部でだいたい3時間。最近はこういう電車やバスを使った小旅行が楽しい気分だ。そういえば誰かが、車の旅行では自宅の延長に成りかねないと書いていたけど、なるほどその違いがよく分かる。確かに公共交通機関を使ったほうが「お外気分」が強く味わえる。

この明治村にはボクが小学生時代にハマっていた、記念切手を買うための行列でずいぶん馴染んだ宇治山田郵便局がそっくりそのまま移設されていて、この建物を一目見たとたんに当時のことをありありと思い出した。記念切手の発売日の夜が明ける前の4時半から5時半に郵便局へ行くと、たぶん私設だったのだろうと思うけど、整理券を配っている人がいて、そこで整理券をもらって、7時頃に再び郵便局まで出かけて整理券の番号順に窓口に並んで、当時は人気だった記念切手を入手したものだった。わーー懐かしい!



これがかつて伊勢の外宮前にあった旧宇治山田郵便局

ボクにとって見覚えがある建物はこの宇治山田郵便局だけなのだけど、この他にも明治村にはずいぶんと素敵な建物が沢山ある。旧帝国ホテルの内外装もとても凝っていて素晴らしいし、明治時代に建てられた木造の教会なども目を見張るものがある。なので何故こんなにも素晴らしい建築物が現地において存在できないのか不思議な気がする。たぶんヨーロッパなんかだと、こういう古い建造物を現在もそのまま使い続けるのじゃないだろうか。もちろん最新式の建築物のほうが機能性には優れるのだろうけど、機能性だけが全てではないと思うのだけどね。

明治村には広い敷地内にこういう重要文化財クラスの建物が全部で60以上もあって、それぞれが沢山の樹木や高低の地形に沿って巧みに配置されているので、せせこましい感じがしない。単なる建造物の陳列という風には感じられないので、素晴らしい秋空の下、ゆったりした気分でたっぷりと楽しめた一日だった。

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