今日もしつこくバラの花。この一輪のバラをどうにかして違うニュアンスで撮影できないものかとあれこれやっている内に、まったく偶然なのだけど、後ろに置いた卓上スタンドの光を逆光のように使うと面白い絵になることが分かった。
ちなみにこれは先日撮影した場所と全く同じ。このバラの背景には本棚があるのだけど陰影の関係で見えなくなっている。こういう風に明暗差を利用して背景を単純化できるというのも照明効果の一つだろう。いわば光の当たった明るい部分に着目するというよりは、むしろ陰になった部分をどう使うかという着目の仕方でもある。
普段のボクはほとんどストロボを使わない。ハッキリ言うと使わないというより使えないのだけど、今日のこの写真を撮ってから、照明をもっと積極的に取り入れることも考えようと思い始めた。
でもぶっちゃけて言うと照明って難しいんだよね。色温度の問題もあるし、多灯だと影の使い方にも注意がいるし、おまけにストロボみたいな閃光の場合だと撮る前のイメージがうまく演出出来るかどうか実際に撮ってみるまで判らない。出たとこ勝負みたいになってしまう。まあそれが出来るのもデジカメだからこそなのだけど。しかし光をコントロールするという新たな領域でもある。しかもそれはずいぶんと魅力的だ。