今日は朝から明るい曇天がずうっと続いていて、夕方になってやっと青空が見え始めた。今週は今日のようなハッキリしない日が続くらしい。天気がドンヨリとしているだけで写欲が失せてしまいがちなんだけど、こういうコントラストの低い軟調傾向の画面ならではの被写体を見つけるのも一つの課題かもしれない。
明るい曇天時向きとよく言われるのが花だとか女性の屋外ポートレートなどで、要するに柔らかい光が回り込むことで強い影が出来ないから、全体として優しい印象の写真になるということなんだろうけど、でもねえ、元々が逆光や半逆光が好きなくらいだから、こんな時に花を見てもあまり撮りたいと思わないんだなあ。
スタジオライティングでも、多灯照明というのはいかに余分な影を作らないかということを目指していて、メインライトで出来た影をサイドライトで柔らかく打ち消す。頭頂部が暗くなりがちなのでトップライトを使うが、それだと鼻の下などに影が出ると困るから下からレフ板などで影を消す、てな具合い。
貧弱ながら一応はメインライト、サイドライト、トップライト、キャッチライトなどマイスタジオに揃えてみたが、結局ボクは強い一方向からの照明と、反対側に出るはっきりした影があったほうが好きなようで、どうやらボクには多灯照明はあまり必要がないようだ。だから当然のように強い太陽光があったほうが嬉しい。