** テキトー絵日記 ***
2010/01/10

ニューイヤーコンサート2010

開演前 with FA35mm

毎年、ウィーンの学友協会で行われるニューイヤーコンサートのテレビ中継を楽しみに見るのがいつもの正月行事のようになっているが、今年は津市の県文化会館大ホールで行われたニューイヤーコンサートに出かけてきた。

内容はニューイヤーコンサートという名前の通り、ヨハン・シュトラウス一家の作曲したワルツとポルカで、毎年聴いていればいずれも聴き覚えのある有名曲ばかりの構成だ。演ずるのはウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団の42名、指揮はバイオリニストでもあるヨハネス・ヴィルトナー。なかなかお茶目な指揮っぷりで休憩を挟んだ2時間半をだれることなく楽しく演出してくれました。

まあしかしヨハン・シュトラウスのワルツが正月に合うというのも良く理解できて、それはこれほどまでにハッピーエンドで保守的な王道を行くスタイルということでありましょうし、また美しく調和するハーモニー群に酔いしれるということでもあります。ここにはクラシック特有の悲壮感とか複雑な和声とか陰鬱、重厚、壮大といった要素はほとんど見当たりません。

「こうもり」序曲の華やかさ、「山賊のギャロップ」の快活さ、「ウィーン気質」のロマンティックなハーモニー、「皇帝円舞曲」の堂々とした豪華さ。また「鍛冶屋のポルカ」のようなお茶目さは、「シャンペンポルカ」や「観光列車」などのポルカでも続き、観客を笑わせます。しかし、それでも、やっぱり、「美しく青きドナウ」は、指揮者もこれはオーストリアの第二の国歌だと言ってましたが、何度聴いても素晴らしいですね。

アンコールも沢山演ってくれたのですが、なかでも日本の唱歌「1月1日」は僅か1分ちょっとくらいの長さだったのですが、素敵なハーモニーで、あれ、これってなかなかいい曲じゃないか!と改めて思ってしまいました。アレンジの勝利ということかな?観客に歌えというサービスをしてくれたのに、肝心の歌詞が出てこなかったのがちょっと情け無いですが。(と〜しのは〜じめのためし〜とて〜)(お〜わりな〜きよのめでた〜さを〜)←ここまでしか知らない。

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