カウントベイシーの伊勢での公演を聴きに行ってきた。チラシに『文化庁「地域文化芸術振興プラン推進事業」のため特別価格となっております。』と書いてあるように、ナント、S席3000円。しかしこのハナシの舞台裏で面白いのは、本当はクラシックでも良かったのだけどクラシック関係には皆嫌われたので、じゃあジャズなら来てくれるだろうということで決まったらしいという経緯だ。
クラシックに嫌われたというは会場の件で、ここは本来体育館なので音響は非常によくないということだ。クラシックみたいに繊細な音をマイク使わずに1000人以上の観客に聴かそうとすれば、そりゃ会場の音響状態も条件になるわなあ。
その点、ジャズはそんな細かいことは言いません。それでいてポップスやロック系の音響のようにPAに頼りすぎることもなく、体育館という会場でも非常に気持ちよいサウンドを聴かせてくれました。なにしろベイシー・オーケストラですから、あの強弱の演出というか、全員フルサウンドのテュッティの気持ち良いこと。
途中の休憩を挟んでたっぷり2時間、スイングオーケストラの醍醐味を味わってきました。やっぱ、あれだね、管楽器は音が勝負だね。なんて当たり前な感想を改めて持ったりします。
会場の席に母と座ったら、隣もその隣りも、右前も左前も、知り合いばかり。だいたいこの辺りの知ってるアマチュアプレイヤーは全員来ているようでした。そりゃそうだ、なんてったって3000円だものなあ。たったのサンゼンエンですよ。これシリーズになんない?