テレビ画面がワイドになると映画を観るときなどは実に都合がいいことに気がついた。そこで外は雨で、特に用事もなかった今日の午後はダイニングに置いた大きな画面でお気に入りのDVDを再生することにした。
お題は以前ミュートさんにプレゼントしてもらった「シェルブールの雨傘」。姉妹作の「ロシュフォールの恋人たち」は割合しょっちゅう観てるのだけど、こっちはしばらく観てなかったので久しぶりに観たくなった。最初はちょっと観てみようかという軽い気持ちで観始めたのだけど、その割りには結局最後までしっかりと観てしまった。映画の最後には画面に向かって拍手までしたぞ。はははは
それにしても主役のドヌーヴの綺麗なこと。ルグランの音楽がゴキゲンなのはいまさら言うまでもないが、これ映画としてもよく出来ているよなあ。戦争(兵役)が二人の仲を分かつというのは、イタリア映画の「ひまわり」などとも通じるところがあって、まあ古典的な題材といえるのだろうけど、年をとって涙腺が緩みっぱなしのボクはこのフレンチミュージカルでもお涙頂戴してしまった。次はバルドー主役の「軽蔑」でも観てみようかな。あれも地中海の景色が綺麗なんだよねえ。うーん、それにしても何度も観たくなるのはフィルムクラシックと呼ばれるような昔の作品ばかりだなあ。