生け花展といっても創立70周年を記念しての大掛かりな行事なので、花の展示はもちろんのこと、お茶の接待や、ホールを使っての2時間のショータイムまである。内容は雅楽、舞楽、足踏みオルガンとテノールの独唱、創作バレエ、舞台での生け花実演、とこれらがコラボというかミックスというかで演じられる。この流派はステージ最初に立花が実演される、ということで分かる人にはお分かりでしょう。花は生けるのではなくて立てるのだそうです。
ボクは門外漢の素人だから勝手なことを言いますが、何がいいって、まあ花器の素晴らしいこと。ははははは、生け花そのものはボクの好みから言うと、もう少し引き算で成立させてほしいというのが正直な感想です。
ステージのほうは、今回使われた長尾オルガンという、39鍵のミニオルガンが意外にも十分な実力を持つということがちょっとした驚きでした。それに足踏みですからその響きがなんだかとっても懐かしい。奏者の実力もあってのことだと思うのですが、古いとか、足踏みとか、39鍵しかないとか、そういうことが全てハンデになるとは思えない内容でした。これ一台で歌の伴奏とか間奏とかを十分にこなすのだものなあ。そういえばボクの小学校時代はピアノよりオルガンのほうが馴染みがあったなあ、てなことも背景にあったかもしれませんが。