今日は4月1日、昔はエイプリルフールといって罪の無い大嘘を楽しんだものだけど、今は全然人気がないらしい。それよりはむしろ毎月1日は映画館ファースデー割引の日というほうが浸透してるかもしれない。
てな訳で今日は朝から観てきました、「NINE」。いやぁ〜、いいですねえ、まる!だいたいハナシの設定が1965年のイタリア映画製作現場でしょ?もうボクの青春期とピッタリ重なるではありませんか。そこへもってイタリア伊達男と肉食系を隠そうともしない色気ムンムンの女たちでしょ?それがイカした照明とカッコいい振り付けでミュージカル仕立てになっているのだから良くない訳があ〜りません!
伝説の振付師ボブ・フォッシーを描いた、やはりNINEと同様のミュージカル映画「ALL
THAT JAZZ」もボクの大好きな映画ですが、このNINEも気に入りました。しかしファーギーのド迫力っていうのもなかなかスゴイことですねえ。杉本彩が真似するのもむべなるかな。女優陣が全員実際に歌ってるというのも素晴らしい。といってもファーギーはもともと歌手だし、妻役のマリオン・コティヤールも映画でエディット・ピアフを演じたくらいだから歌うのは得意でしょう。するとケイト・ハドソンは?って調べてみたら父親が歌手だそうで、これも関係あるかも。あとはペネロペ・クルスはまあ歌っても不思議ではないし、ニコール・キッドマンはそんなに熱唱しないのだけど、母親役で出たソフィア・ローレンが歌うのが珍しい。でもなんといっても007の上司であったジュディ・デンチがフォリー・ヴェルジェールの舞台を再現する場面で熱唱するのがちょっとビックリ。
この映画、もうすごく気に入った訳ですが、残念なのはひとつだけ。せっかくの往年のイタリア映画界を各国の人材で描いているのだから、言葉もイタリア語でやってほしかった。まあ、アメリカ映画なので英語になるのは仕方ないところなんですがね。しかし仮に全部イタリア仕立てだと、あのダンスシーンなんかの振付も変わってくるのでしょうねえ。それも観たい気がするなあ。