先日のヤン・リーピン以来、先週のNINE、今日のこの映画と、ここのところちょっとダンス続きだ。この「パリ・オペラ座のすべて」も例によってリンク先のオフィシャルページで予告編など観ていただくと雰囲気は伝わると思いますが、要はリハーサルとか打ち合わせとかのシーンを繋いだドキュメンタリー映画です。160分と内容はタップリ。
ボクはバレエに興味はあっても知識などは全くないので、振付師の顔も名前も判りませんが、パリのオペラ座バレエ団なのだからリハーサルは全部フランス語でやってるのかと思ったら、振付師の何人かは英語でやってました。あれはロシア系の人だからかな?
それとてっきり古典バレエ作品が中心というかほとんどなのだろうと思ったら、案外モダンバレエというか前衛的な現代バレエも積極的に取り上げているのがちょっと驚きでもありました。そう言えば確かに日本の前衛舞踊などもフランスでは、というかパリでは好意的に受け止められたりしてますもんね。
ここではバレエ学校も併設しているのですが、「若いダンサーたちが現代バレエのレッスンに出たがらない」とか「古典のカラだけに閉じこもらないで欲しい」というようなことを芸術監督が言っているのが逆に新鮮でもありました。というのも状況はこれと反対で、ダンサーたちよりオペラ座のほうがもっと保守的なのかと思っていたのですが、どうもその逆のようです。やっぱり今の若者のほうが失敗を怖がると言うか、保守的な部分が強いようです、これはジャンルを問わず世界共通のように思いますね。