Jazz Inn Lovely の入り口 with EX18-200mm
毎晩たっぷりとジャズを流してくれる名古屋のFM局であるRadio-iが、「GROOVIN’
SUMMER 2010」と題して、今週末の二日間、栄のあちこちでジャズライブを行うと聞いたので、よおしそれならばと一泊二日の予定で名古屋にジャズ三昧に出かけることにした。名古屋で夜の10時くらいまでなら日帰りでも電車で伊勢に帰れるのだけど、もっと夜中まで遊びたい。じゃあクルマで行ってればと思うが、せっかくの音楽だからお酒も飲みたい。てな訳で泊まることにした。幸いテレビ塔の真横に安いビジネスホテルが取れたし。
まず最初に行ったのが栄のオアシス21会場。こちらは昼過ぎから夜までジャズやらゴスペルやらが予定されているのだけど、ボクが行ったときはちょうど高校生のジャズオーケストラが始まった時で、最前列の椅子に座って何曲か聴いた。そりゃま高校生ですからいろいろ未熟ではありますが、でも逆に言うと高校生でもこのくらい出来るなんてスゴイことではないでしょうかねえ。特にトロンボーンソロを取った彼女はフレージングが上手く感心した。ちゃんと歌うようにタンギングとレガートを使い分けているということです。強弱のニュアンスもちゃんとしてたし。
次に向かったのが街角ライブで、今度は名古屋芸術大学の学生が組んでいるフュージョンというか、今風に言うならスムースジャズ系のバンド。こちらは大学生なのでさっきの高校生バンドからはぐっと垢抜けした感がある。リーダーは女性のアルトで、4ビートのフレージングは判らないが16ビート系のフレーズはそれなりにゴキゲンだった。音がしっかりしている。昔は女性の管楽器はもっと線が細いという印象があったが今は全然そんなことはない。
そうこうする内に夕方になり、今度はテレビ塔の真下のステージで、名古屋で活躍するプロのプレイヤーたちのステージを観た。最初は後藤浩二(p)トリオ。叙情的ですね。それから次のステージでは市原ひかり(tp)のトリオ。トランペットのトリオということはハーモニー楽器が無い編成で、それだけでも彼女が優れているということが良く判る。彼女も良い音を鳴らしてたなあ。個人的にはフリューゲルが良かったです。
さてすっかり日も落ちて、次は今夜のメインイベントであるライブハウス「Jazz
Inn Lovely」へ向かう。といってもこれもテレビ塔のすぐ近く。今夜は横山達治(perc)率いるラテンジャズ。メンバーは少年時代は天才ドラマーと呼び声の高かった奥平真吾(ds)、井上信平(fl)、林正樹(p)、高瀬裕(b)。ここで夕食も兼ねながら2セットのステージを楽しんだ。やっぱりフルートもいいよなあ。特にラテンとかパーカッションの入った編成には尚更だ。初めて聴いたのだけど高瀬裕のベースが気に入った。
ここを出たのが夜の11時頃で、最後に今夜のホテルである建物のB2に向かう。実はここに「ウルバナ」という、古くから名古屋にあるサンバのライブハウスが引越してきていたのを偶然知ったからだ。夜中はサンバで遊ぼう!と思ったまでは良かったのだけど、、、、、入ってみて驚いたのは、かつてのようなライブハウスというかショーの出来るような店ではなく、見た目だけでいうと単なる飲み屋、スナックのようになっていたことだった。つまりカウンター席が5つとボックス席が2つというか2テーブルかな。しかしほとんど常連さんしか来ないらしく、この狭いところで打楽器など各自取り出してドンチャカやってるのだとか。まあ身内の遊び場みたいなもんですねえ。オーナーのゲーリー氏とも昔懐かしいハナシなどして(20年以上前によく行って遊んだものでした)深夜の2時前に店を出た。といってもホテルとはエレベーターで直通だから楽チンではある。これが今日の名古屋遊び(1)。