リハーサル中 with EX18-200mm
さて名古屋遊びの二日目。とはいっても朝からジャズライブなどはやってないので、まずは金山駅前にある名古屋ボストン美術館での企画展「ザ・風景」を鑑賞に行く。ここでは風景画を従来のような景色の忠実な再現から、もっと感性に寄った作品としてまとめられていた。なかでもやっぱりチラシの絵にもなったホックニーの作品が印象深い。彼はこの地で育ち、描かれている場所を縦横無尽に自転車でサイクリングしたんだそうだ。うんうん、そういえば確かに、これは自転車野郎の目線かもしれない、なるほどねえ。
これね
お次は市バスに乗って名古屋市博物館。ここはポンペイ展をやっている。夏休みの日曜日ということもあって大勢のお客さんが詰めかけていた。それなりに楽しめたが、モザイクタイル画などは遺跡のある現地で観るほうがいいだろうなと思った。スペインやトルコや先日のモロッコでもこうしたローマ遺跡は見学したので余計にそう思ってしまう。あそうそう、今回初めて知ったのはヘレニズム文化の男根装飾。知ってました?こんなのあるんだ。ちょっと驚きでもあります。例えば男性の頭部と男性器だけを忠実に再現して、途中の体部分は単なる柱とした装飾様式です。ここまで男性器に興味を持ったのは何故なんでしょうね。巨大な男根や勃起したのまである。ふむ、ワカランなあ。ゲイって訳でも無さそうだし。
市立博物館を出てから地下鉄で再び栄に戻って、遅い昼食、ハンズで買い物などして、またテレビ塔会場。今日は4組のステージがある。
トップバッターはヴォーカルのYuki。バックメンバーは杉丸太一(p)、大久保健一(b)、砂掛裕史郎(ds)。そのリハーサル風景を今日の写真とした。なにしろ本番中は撮影禁止と言われているのでね。しかしこんな屋外の無料ステージでもいちいち撮影禁止っていうのはなんかケチくさいなあ。長身で美形の彼女ですが、気になったのは「・・・ひょっとして英語苦手なんでしょう?」ってこと。ジャズヴォーカリストだとこれは案外致命的だったりする。発音がどうこうということではなくて、歌のリズムに直結する問題としてね。
二番手はMiso Banana Quintet。ミソバナナというのは名古屋人とブラジル人の混成という意味だそうですが、あまりセンスの良いネーミングとは思えない。でも演奏の方はなかなか熱い内容で、やっぱりリーダーがブラジル人ギタリストだからか、リズム的に凝ったものが多く、あれは難しいぞよ。譜面にしたって16の入り組んだ音符になりそうで、いかにも難しいコト好きな腕自慢には良さそうです。メンバーはきっとベンソンも好きなんだろうなと思う木村マルセロ(gt)、エリック・マリエンサルを連想させてくれた瀬利優彰(sax)、歌った時は一瞬ダイアナ・クラールを思い出させてくれた森谷ワカ(p)、それに一部から引き続き出演の大久保健一(b)、砂掛裕史郎(ds)。
三番目、junko & 砂掛ブラザーズ。つまり歌手のjunkoにバックが、砂掛泰浩(gt)、砂掛裕史郎(ds)、石黒範昭(b)のギタートリオ。さっきのYukiとは好対照で、彼女junkoは背が低いのだけど、英語は上手い。ひょっとして帰国子女かなと思った。だから速いテンポで沢山の歌詞を歌う場合でも安定感がある。英語の歌を歌う人は絶対に英語で話せるくらいになる必要があると思う。しかもそのほうが歌の上達には近道だと思うしね。
さて本日の最後は、黒田和良5 feat.水野修平、というセクステット。メンバーは黒田和良(ds)、椿田薫(as)、碓井雅史(ts)、吉岡直樹(b)、水野修平(p)。知らなかったなあ、日本に、名古屋に、ブレイキーがいるとは!往年のJMを志しているとのことで、パワフルなドラムを聴かせてもらいました。彼の演奏を聴くと、今までの他のドラムプレイが軽〜く演ってたかのように聴こえてしまう〜!トリを結ぶ内容でしたね。最後に今までの出演者が交代でソロを取るセッションとなっていました。お題は「Just
in Time」。じゃあキーはFね、の打ち合わせでjunkoが歌ってみんなでソロを取ってました。会場も大盛り上がり。終わった時は時刻も7時半くらいになったので名古屋の栄を後にしました。面白かった〜!
うーむ、音楽三昧の週末だった。