*** テキトー絵日記 ***

2010/11/05

コンコードジャズフェス@名古屋

栄の路上にて by XR18-200mm

今日はまたしても名古屋でジャズ。今日のお題は「コンコードジャズフェス」、なのでジャズクラブなんかではなく、大きなくホールでのコンサートでした。出演は順番にまずフォー・フレッシュメン。ビックリしますよねえ?でも名前を継いでいるだけで実際のメンバーは違います。もっと若手が演ってます。次いでの二番手には今一番勢いのあるというかパワフルなヴォーカルを聴かせるロバータ・ガンバリーニ。彼女のバックをサイラス・チェスナット・トリオが務めます。最後のトリはCHJO(クレイトン=ハミルトン・ジャズ・オーケストラ)。

個々の感想を書くと、一番期待していなかったフォー・フレッシュメン。だってねえ、名前を語っているだけでメンバーは全然違う人たちなのですから。でもボクには彼らが一番インパクトがありました。といってもそんなに衝撃的なコトをやってる訳ではありません。むしろ往年のフォー・フレッシュメンをやってるのですが、そこが良かった。男声4部のハーモニーの良さ、1950年代を彷彿とさせる小粋さ。わざとマイク一本で聴かせる生音、生声へのこだわり。昨今のやりすぎと思えるPAに辟易していたボクには彼らの狙いというか気持ちが良く分かりました。約40分の出演でしたがとっても素敵なショーでした。粋だよなあ、、、。

二番手はサイラス・チェスナット・トリオをバックにロバータ・ガンバリーニの登場です。最近は一日置きくらいに彼女のアルバムを聴いていたのですが、その全く同じ声が目の前から(今夜の席は前から4列目でしたので)聴こえます。いやぁ、これはなかなかの感激です。しかしショーの構成にはちょっと不満もあって、あのスターダストはなあ、、、あのラバカンもねえ、、。とはいえ例のサニーサイドもソックリ演ってくれましたし、タイトルは知らないのですが、一番ポピュラーなイタリアンスタンダードソングだと言って歌い始めたイタリア語の曲は素敵でした。実力派のジャズシンガーだというのを再確認しました。でも実力派だからこそ、妙に奇を衒った演出をするより普通のミディアムの歌をもっと聴きたかった。普通がイイっていうのは最高の賛辞だと思うけどなあ。

トリはCHJOのビッグバンド。これも前回かな?以前の来日時のテレビ放送録画を何度も繰り返して観ていたので、あの彼ら独自のダイナミクスとか、フルサウンドのトゥッティなど、こちらの期待に違わぬ内容でしたが、個人的にはあの凝りまくったラプソディ・イン・ブルーは無くても良かったな。あんなに長い組曲風アレンジならその分もっと他の曲で、スィンギーなダイナミクスを堪能させて欲しかった。それからメリハリの要、ドラムのジェフ・ハミルトンですがお得意のハンド・ドラミングを聴かせてくるのは良かったんだけど、最初から最後までドラムソロだけで1曲というのはちょっと苦しいかも。

てなところが今日のコンサートの正直な感想ですが、それでも一流の演奏を生音で聴くのはとっても刺激があって良かったです。

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