by フォトコラージュ
昨日のフォトコラージュはあんまり上手に出来なかったな。今日のほうがまだマシだと自分では思ってます。で今年買った音楽アルバム。実はここにあるのが全てではないのですが、まあ印象に残ったのがこれらです。
昨年のレイチェル・プライスに始まった最近の若手女性ヴォーカリストですが、正確に言うと彼女たちに対するボクの興味ですが、春にはソフィー・ミルマン、あ、しまった彼女のアルバムジャケットを取り込み忘れた!まいいか。その流れでウィットニー・ジェームス(真ん中の美人)、実力派のロバータ・ガンバリーニと続きました。ロバータ・ガンバリーニは11月のコンコード・ジャズフェスで生の歌声にも触れてきました。
オーソドックスなほうでは2月にグラント・グリーンの昔のアルバム「Idle moments」に今更ながらハマりました。タイトルが示すようにダルで、レイジーで、アーシーなジョー・ヘンダーソンがたまりません。リピートは無いはずだったのに全員が当然のようにリピート込みのコーラスを重ねたという裏話も納得のフィーリングです。今の時代ではこうはいかないだろうなあ。
しかし今の時代なのに往年のシカゴジャズを再現しているのが左上の「Tickle
Toe」です。ご存知、レスターヤングの名曲ですが、これをゴキゲンにスィンギーに演奏しています。これでテナートランペットという楽器を初めて聴いた。きっとトランペットとトロンボーンの中間の音域なんでしょうね。
一方でモダンな歌い方のテナーが右下の「Mancini Project」です。そのタイトルが示すように映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニの作品集をテッド・ナッシュが演奏するのですが、彼の場合はとてもモダンな歌い方ながら、良く歌ってますねえ。”Two
for the road”も演ってます。
去年は「Miles from INDIA」というインド音楽からのアプローチで演奏されるマイルスミュージックが面白かったのですが、今年は「The
Latin Side of Herbie Hancock」です。これもイカしてるなあ。だいたいハンコックの音楽は元々がラテン要素を含んでいるのでラテンパーカッションが前に出た演奏でも全然違和感がありません。
それからテナーの現代的名手ジョー・ロバーノがハンク・ジョーンズのピアノとデュオ演奏を録音した「Live
at Dizzy's Club」。これはとっても素直な録音で妙に綺麗な音色に仕上げていない、生々しい音で録られていて、とっても好感が持てます。聴いてる自分のすぐ目の前で演奏されているような音です。気持ちいいです。
さて最後になりましたが今年一番の収穫はコレかもしれません。アルバムは右上にある「Dave
Peck Trio」です。もうね、良く歌っているピアノで、妙なテクニックひけらかしのようなことは一切ないし、目を見張る派手なプレイもありません。が曲をよおく解釈して、そこからたくさんのメロディを引き出す素晴らしい演奏です。ボクは購入以来この一月で20数回聴きました。もっと聴きたくなる素直で魅力的なアルバムです。