*** テキトー絵日記 ***

2011/01/23

写真の表現

清水の舞台裏 by XR 18-200mm

昨日撮った写真ではあるけれど、この大きな舞台が釘一本も使わずに組まれていることに改めて感嘆。しかも現在の舞台は寛永10年(1633年)に再建されたものというから、計算してみると、えーと、すでに築373年。スゴイなあ!の意を表して本日も掲載。こうしてみると数百年前の日本の木造建築の技術は世界でもトップクラスだったんじゃないでしょうか。

昨日のタイトル写真をJPGmagに投稿したら”i was just here in last November - very cool place”というコメントが付いたので、どれどれとその投稿者の写真を観に行ったら、なるほど同じような写真を彼女も撮っていた。写真好きなら誰でも押さえたくなる光景なんだな、きっと。

ただし、光景というインプットは同じでも、それをどう表現したいかというアウトプットはちょっと違います。彼女の場合はいくぶんアンダーな露出でやや広角目のパンフォーカスで鳥居そのものの連なりを表現していますが、ボクの場合は望遠で浅いフォーカスによる手前ボケの効果を使って一番奥の人物を浮き出さそうとしています。リアル感よりもドリーミーな雰囲気を持たせたかったというのが撮影者の狙いです。

デジイチを手にして再び一眼レフで写真を撮り始めた数年前は、ボクも彼女のように対象物そのものをキッチリと捉えたがったのですが、最近これが心境の変化でかなり変わってきました。なんというか、曖昧さをもっと大切にしたい。あるいは対象物となる絵にもっと自分の心象を投影して、いくらかでもそれを表現してみたいといったようなことです。

ひょっとすると、この延長線上に具象から抽象へのボーダーラインがあるのかもしれない。

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