*** テキトー絵日記 ***

011/02/24

サンデル教授とアドラー心理学

昨夜の光景 with XR18-200mm

ボクがネットを始めたのは1992年で、当然そのころはまだwindowsは出ていなくてdosでパソコンしていた。ネットといってもいわゆるパソコン通信というやつで、pcの性能も今と比べようが無い程の低性能。回線速度だってめちゃくちゃ遅いのだけど、それでも今やってることと当時やっていたことはあまり変わらないような気がする。チャットなんて20年ぶりだぞ。

このパソコン通信で得たものはいろいろあるのだけど、そのひとつにアドラー心理学がある。日本でこの心理学を啓蒙しようとしている野田俊作氏が開いた心理学フォーラムがそのきっかけだった。これ以降、実際に講義を受けたりして基礎講座や応用編などを習った。さて結局このアドラー心理学のいわんとすることは何なのか?

一方で今朝(24日)の朝日新聞に香山リカ氏のマイケル・サンデル教授に関する論評が掲載された。『「これからの善意」の話』と題された彼女の意見から一部を抜粋してみよう。

昨年、著作『これからの「正義」の話をしよう』がベストセラーになった政治哲学者マイケル・サンデルなら、この「タイガーマスク運動」をどう評価するのだろう。サンデルは、いまの世の中で必要なのは「共同体の復活」だと考えているようだ。そして、人は自分の意思で選択したことだけを遂行するのではなく、自分が属する共同体全体への配慮、献身という「共通善」としての正義や責務を優先するべきではないか、と言うのだ。

これを読んで驚いた。これは全くアドラー心理学の提唱することと同じではないか。ボクはサンデル教授の白熱授業や日本での講義などは、テレビで観ただけで著作そのものは読んでいないが、もし彼の講義の背景に、香山リカ氏が指摘するような価値観というか、行動規範が潜んでいるのなら、それはサンデル教授の哲学の指針はアドラーの心理学と全く重なると言ってよいのではないかと思える。

とこれは23日の日記ではあるけれど24日に書いた。昨夜の帰りはおそかったのでね。

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