*** テキトー絵日記 ***

2011/03/04

厄落とし

松尾観音 with XR18-200mm

この松尾観音はもうすぐ開山1300年になる日本最古の厄除け観音を祀る寺なのだそうだ。1300年といえばこれは古いぞ。昨日書いた源氏物語よりもさらに300年も昔のハナシで、平安時代のさらに前の奈良時代が始まる頃のハナシだ。スゴイなあ。厄落としもその時代から連綿とつながる風習なのだから、これはもう立派な文化と言える。

この寺は正確には龍池山観音寺というらしいが、伊勢の人は皆ここを松尾の観音さんと呼ぶ。ここは本山も無ければ末寺も無く、どの既成宗派にも属さない独立路線の寺で、それゆえにかえって宗派に関係なく多くの人が訪れる。

昨日今日はこの松尾観音で初午大祭があって、すなわちこれが厄落としのお祭りということなので、今年は厄年のボクもお参りに行ってハンカチを落としてきた。これは厄を落とすに引っ掛けた伊勢独自の風習らしいが、お参りをしてその際に自分の身につけていたものを落としてくることになっている。まあだいたいがハンカチなんだけど。

ん?ちょっと気になってこの初午というのをネットで調べてみたら、どうやらこの言葉の出自は稲成神社の風習のようだ。お寺さんなのに初午大祭を開くというのは、やっぱり寺社仏閣としては独自路線ということなのかな。まあ神仏混淆はお得意の土地柄でもあるから別にいいんですけどね。

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