「around the corner」 with XR18-200mm
またしてもAccujazzからの掘り出し物。何かをしながら何気なく聴いていたのだけど、あれ?ロリンズにこんな演奏あったかな?と思って調べてみたら、このグラント・スチュワートというプレーヤーだった。こういう風にロリンズのような大きな歌い方をするテナープレイヤーは久しぶりじゃないだろうか。試聴は公式サイトでどうぞ。
なにしろ編成までロリンズ風のギタートリオ。これはピアノがバックをする場合よりも、フロントの発展の自由度がハーモニー的にもリズム的にも大きいことを意味するのだけど、それだけフロントのプレーヤーとしては自主独立の気運で隅々まで良く歌い込む自信が無いといけない。
でまあこのグラント・スチュワート、ロリンズと間違えたのは音色ばかりではなく、良く歌うフレージングもダイナミックで、昔よく言われたように女性的なコルトレーンに対して男性的なロリンズという言い方をすれば、トレーンフォロワーの多いテナー界にあって、奇をてらうこともなくオーソドックスで極めて男性的によく歌っている。
今日このCDが届いたばかりなのだけど、さっきからずっと聴いてたらあまりの気持よさについウツラウツラとしてしまった。彼の演奏は大きな包容力を感じるとも言えそうだ。