*** テキトー絵日記 ***

2011/05/18

「ブラック・スワン」

with XR18-200mm

奥方のリクェストで、話題になっているらしい映画「ブラック・スワン」を観てきた。なっているらしいと書いたのはボク自身はほとんどテレビを見ないので、しょっちゅうCMでやっていると言われてもまだそれを観たことがないから。

バレエはボクも興味があって、実際に白鳥の湖の公演を観に行ったこともあるが、この映画はバレエを主題にはしていない。白鳥の湖というバレエ劇の中で、白鳥と黒鳥という、いかにも善悪二大対比が出現する背景として持ち出されているだけに過ぎない。

確かに主演のナタリー・ポートマンは美しいし、熱演でもあるが、映画そのものの作りは、この映画の前の予告編にあったアメリカ漫画の実写版「X-MEN」と実はたいして変わらない。いやまだアチラは漫画なだけに救いがある。善と悪と言えば聞こえは良いが、清純なるものと汚れたもの、純真と不純、あるいは善良と邪悪、そういったキリスト教徒的なピュアなるものと、もはやピュアではありえないものとの二項を対比、対立させ、清純なる者に対して反対項目を取り入れ乗り越えねば豊かな表現力とは成り得ない、てなことを言ってるのだけど、どうして性的あばずれな行動が表現を豊かにすると思いたいのか不思議だ。そういう作り手の意思が透けて見えてしまって、映画のストーリーをチープなものにしている。だいたいハメを外した翌日から演技力がアップするなんてあり得ないじゃないか。

ということなので、この映画に対してのボクの採点は、かなり辛口になるんだけど、、、、うむむむ、ナタリー・ポートマンの美しさに5点を加えるとして、、、、45点?いや35点くらいかな。

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