*** テキトー絵日記 ***

2011/05/30

教会旋法に浸る

西日が眩しい今日の夕方 with XR 18-200mm

台風一過は青空と決まっているが、温帯低気圧一過では天気の回復もグズグズしていて、雨は朝のうちに収まり昼からは青空も見えてきたが、その後の風が強く吹く一日だった。

日曜日の朝観た「題名のない音楽会」でやっていたグレゴリオ聖歌に興味が出てきてYouTubeでいくつか探して聴いていた。

これはあの教会旋法ってやつですよね。ご存じない方のために簡単に言うと、ドレミファソラシドという、今なら当たり前の長調の音階が成立する以前の音階になっていて、例えばレから始まってレで終わるというような、慣れないとちょっと終止感が得られないというものです。でもその代わりに独特の浮遊感があります。

長調から発展した調性をあれこれ使い回した末に、新たな切り口としてこの教会旋法を用いたのがモードと呼ばれるジャズの方法論でした。今回このグレゴリオ聖歌のことを調べていたら、各種ある旋法の中でも一番浮遊感が強く、まるで天空と地上の間に浮かんでいるようなと評されたのが、ミから始まってミで終わるフリギア旋法とのことでした。

そこでボクはピアノに向かい、フリージアンスケールでテキトーにソロを取ってみます。モードの場合はアンチコードが鉄則なので音程を3度重ねたりすることを避けます。後は自由なので好きなように歌います。ただし終わりの音がミにならないといけません。知らずにラで終わったりするとそれはEフリージアン(ミファソラシドレミ)ではなくAエオリアン(ラシドレミファソラ)になっているからです。

グレゴリオ聖歌の場合は単旋律でまだハーモニーという概念も無いようですね。そうか、ハーモニー(=和音)という概念自体も長調音階の成立以後のハナシだものなあ。

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