*** テキトー絵日記 ***

2011/07/24

古民家にてお昼

古民家の料亭にて with XR18-200mm

伊勢市内でも、最近はこういう純粋な日本建築の民家をとんと見かけなくなった。伝統的な和風建築であったりしても、例えば窓の周りはアルミサッシに替わっていたりすることが多い。

大手の蕎麦店チェーンなどで、一見するとどっしりとした田舎風な和風建築を模した店があるが、あれも実際のところは鉄骨建築で、これみよがしに重厚な雰囲気を醸し出している太い梁などは装飾に近い。

実際に古民家を改造した料亭や、古い材木を使って新しく建てた料理屋などは、入ってみると特に足元から重厚感が漂ってくる。後者の例では一軒、地元では有名な店で、内部は昭和初期のような雰囲気を出しているところがあるが、あれはボクの家と全く同時期に、同じ建築屋さんが建てたので良く知ってるが、あれは築10年でしかない。しかし使われている材木は年数を経たものばかりで、建築も従来工法による。だから鉄骨などは一切使っていない。

つまるところ、今風の新建材がいかに薄い存在かということだろう。確かに新しい建築材は、経済的で合理的で機能性も高かったりするのだろうけど、材料そのものの持つ密度みたいなものが欠けているようだ。合板家具と天然材の家具の違いなんだろうなあ。

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