*** テキトー絵日記 ***

2011/08/26

霧村 悠康、桐野夏生

午前11時 with XR18-200mm

久しぶりの青空でやっと天気が回復したのかと思えば、午後にはにわか雨が降ったりする。全く不安定な空模様だ。

歯医者に行った帰りにブックオフに寄って、桐野夏生の「アンボス・ムンドス」と霧村 悠康の「全身麻酔」の二冊を買った。桐野夏生は「グロテスク」、「柔らかい頬」、に続いての三冊目なのだけど、パラパラと中を見たら『不倫相手と夏休み、キューバに旅立った女性教師を待ち受けていたのは非難の嵐だった(表題作)>アンボス・ムンドス』とあって、おー、キューバだって、これは読まないとイカン、などと思ってしまった。確かにこのアンボス・ムンドスというのは、ハバナでのヘミングウェイの定宿だったホテルのことで、実際に今も営業中なのだけど、ヘミングウェイの使っていた部屋は宿泊客以外にも公開しているそうだ。

霧村 悠康は初めて読むのだけど、全身麻酔下の手術で患者を間違えて手術してしまったその様子を、覚醒してしまった患者本人が記憶しているという医療サスペンスもの。最近は「チーム・バチスタ」の海堂尊、「孤高のメス」の大鐘稔彦と医療ものというか手術ものが続いていて霧村 悠康もこの「全身麻酔」が面白ければ医者ものお気に入り3人目になるかもしれない。だいたい特殊な業界ものというのは傍目にはとても面白いもので、特に実際にその業界にいる(た)人が書いていると、内容がリアルな上に業界内幕物の様相もあって興味津々だ。

それにしても、ボクが読んでみたくなるような作品は、ソニーのリーダーストアにはまず収録されていないんだよなあ。古典名作100選は良かったんだけどねえ。

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