ハーシートレイン地元客用 with XR18-200mm
2011/10/03 08:02
午前中に激しいスコールとなったが、ラッキーなことに今日はホテルを出る時間が遅い。なのでホテルを出て約1時間、グァナボという町に着くまでに雨は上がった。ここから世界一古い?と言われる、別名ハーシー電車に乗る。これは今も現役で走っている80年以上前のキューバ国内唯一の電車だ。(他の路線はディーゼルか蒸気機関車だから)今回の旅行ではビデオカメラを持ってきているので、思わず気分は「世界の車窓から」になる。この部分は後で編集してみよっと。
こちらが観光客貸切車両
ガタゴトと動く電車に1時間ほど揺られ終点のハーシー駅で再びバスに合流。ここは例のHERSHEYチョコの工場があったところ。キューバ革命以前のハナシだから電車がレトロなのも無理ないが、今でも現役というのが驚きだ。
ランチのあと再びバスで走ってシエンフエゴスの町で休憩となる。するとどこからかトランペットの奏でる甘いメロディのメキシコ音楽が聞こえてくる。音のする方に引かれるように寄っていくと、地元の少年二人が興味ありげに窓から音のする建物の中をのぞき込んでいる。そこでボクも彼らと一緒に中を覗くと、中ではマリアッチバンドがリハーサル中だった。
オラ!チコス!
覗いていた黒人と白人の少年たちにまずはコンタクト。で分かったことは、二人は15歳、柔道習っているそうで柔道着を抱えていた。しかし柔道をフドーていうから最初は何のことか分からなかった。少年たちにはそれぞれの名前も聞いたのだけどナマっているのか、難しい発音なのか聞いても覚えられなかった。彼らに聞いたところによると今なかでマリアッチを演奏しているのはメキシコ人ではなくて全員キューバ人だそうだ。
キューバ人によるメキシコ音楽のグループ
しばらく中断していた音楽が再開されたので、窓からビデオカメラを突っ込んで撮影していたら、それに気づいたトランペッターが入ってこいと手招きする。なのでビデオを回したまま建物の中へ入り、そのまま円陣となっている練習中の彼らの真ん中まで入って曲の最後まで撮影した。途中でボクが譜面も撮影したのでピンときたらしいラッパさんにミュージシャン?と聞かれ、それが英語だったのでやれ嬉しとばかり彼といろいろお話した。といってもハナシは音楽のことばかり。やっぱり音楽は国境を越えるね。このバンドは3人バイオリン、2人トランペット、2人ギター、それにたぶんベース役の超大型ギターみたいなのと、声質が甘いトーンの歌手の9人編成。メキシコ音楽もなかなか素敵だなあ。Paloma Queridaという3拍子のマリアッチでした。
2011/10/03 22:59
今夜はトリニダーのホテル。オールインクルーシブなので館内での飲み食い遊びは一切お金が要らない。フロントから部屋まで遠い(100m以上ある)とのことなので、チェックインしたらそのままレストランで食事。そのチェックインをしてる時に、今夜のミュージシャンの一人がロビーで休憩していたので、さっそくカタカトのスペイン語でコンタクト開始。彼は英語は全くダメ。なので知ってるスペイン語単語を並べてなんとかコミュニケーションを取ろうとするが、言いたいことがうまく言えずもどかしい。それでもいろいろ分かってきて、本当は8人編成だけどホテル仕事が忙しいので今夜は5人編成でやるとのこと。(始まったら実際には4人だった。)ハナシが具体的な曲のことになると盛り上がってきて、彼はそばに置いてあったギターを弾きながらあれこれ鼻歌で遊んでいたのだけど、ボクが日本人にはモリエンドカフェ(コーヒールンバ)が人気あるよと教えたらえーとえーとと探り弾き。でもナント、その後の本番では日本人テーブルに来て見事にモリエンドカフェを歌ってくれた。やるねえ!
他にもボクがリクエストしたLagrimas Negrasなどもしっかりやってくれてボクは大満足。楽しい気分で食後もそのまま数人のツアー仲間と居残って飲んでいた。彼らには飲み放題が魅力的だったようだ。やっぱりキューバの楽しみ方は、食べて飲んで(できれば)踊って過ごすところだよなあと実感した。こういうのが好きな人にはキューバはめちゃくちゃお勧めです。それに何度も書くけどキューバは音楽のレベルが高い。楽器や歌のそれぞれがウマくて当たり前といった雰囲気がある。