with XR18-200mm
結局、今回のキューバ旅行で撮った写真の中で、ボク的にはこれがベストショットということになった。なのでこれだけ2Lにプリントして机の上に飾っている。なにか映画の中の1シーンのような雰囲気がこちら側に伝わってくる気がして、これがキューバの、そしてハバナの魅力というものなんだろうな。
前から感じていたことだけど、撮った写真にはその土地ならではの空気感というか雰囲気が必ず漂っていて、こればっかりは実際にその場所に行って撮影しないと写らないものだと思っている。逆の言い方をすると、例えばヨーロッパっぽい写真を撮ろうとするならヨーロッパへ行って撮れば良いという当たり前の話だ。これをヨーロッパ以外の場所で、ヨーロッパぽく撮ろうとするとどこかオカシイ写真になりかねない。
よく写真の空気が違うとか、空気感を写すとか言うが、確かに物理的な空気は写真には写らないと思うけども、画面を構成する微妙な色彩感や素材感、光線具合などがその場所ならではの空気感を演出してくれるのだろうと思う。だから最近のボクは名所旧跡などよりも、どこの国にもある普通の風景を撮りたくなるんだろうな。何故って、何の変哲もない光景にも関わらず、必ずその場所ならではの空気感を、その写真は表現してくれると信じているからなのだ。