傘差して by X10
結局、パイロットのスペアインクカートリッジはアマゾンで注文した。ボクとしてはなるべく地産地消の精神で行きたいところなのだけど、売ってる店を知らないのでは仕方ない。だいたい文房具店といえるような店が近所には無い。いや、無いことは無いのだけど、零細で品揃えに不安なところと、会社関係御用達の事務用品屋さんといった感じの店。でも安易にネット注文する前に実際に見てくるべきだったかな。
そのアマゾンだけど、たった420円のインクカートリッジを、立派なダンボール箱に入れて送料無料で翌日配達とくれば、これはちょっとなかなか真似の出来ない芸当ではある。消費者であるボクにとっては便利この上ないのだけど、これに勝てるサービスを提供しようとするのは簡単ではない。
するとその結果、大手寡占の状況になってしまい、地元零細企業は店を畳むしかできなくなる。フランスではアマゾンの進出に対して、地元の本屋を守るためにアマゾンに特別の税を掛ける案が出ているらしい。可決されるかどうかは疑問だが、こうした地元を守ろうという考えは悪くないと思う。
大量消費、効率優先のアメリカ型経済構造が、日本全国の駅前シャッター通りを生み出した原因であるのは間違いないと思うが、地域経済や地元に根ざした地産地消を大事にするヨーロッパのアイデンティティが、それにどう対処していくのか、あるいは日本と同じようにただただ巻き込まれていくのか、興味ある今後だ。
ボクとしては原発問題をきっかけとして、日本が今後、GNPの考えからGNHに移行するのも良い考えだと思うのですがね。