トリミング by X10
この辺で金環日食が見られるのは西暦1080年以来932年ぶりなんだそうだ。そんなに珍しいものなら見ておこうと、昨夜は目覚ましを7時にセットして寝たのだけど、今朝は「見えるよ！」という近所の人の声に起こされてみれば、まだ7時前。しかしカーテンを開けた自室の窓から見える空は厚い雲に覆われている。「見える」ってどういうことかなあと東側の空を見上げたら、時々太陽らしき明るいモノが垣間見える。
ひょっとしたら雲が切れるかもと期待して、空が広がる近所の公会堂のテラスまでカメラ片手に出てみた。すると、あ、な〜るほど。うまい具合に雲がフィルター役となって日食を起こしているのが時々見える。なのでそのまま１０分ほど待機して金環になる瞬間を待った。
この写真を撮った直後に下の方の黒い雲が上がってきて、金環どころか太陽の存在そのものがまったく見えなくなってしまった。ほんの数秒間の出来事だった。
しかし皮肉なもので、日食のピークが過ぎた８時過ぎから雲が切れ始め、朝の９時には青空のほうが多いくらいになった。いや、待てよ。皮肉なことではなくて、雲というフィルターを用意してくれたので何も用意していなかったボクでも観察出来たのだから、むしろツイてたと考えるべきなんだろうな。ラッキー！
