*** テキトー絵日記 ***

2012/07/03

万年筆を買った

ペン先も美しい by X 10

去年から始めた天声人語書き写しノートが1年を超えた。今までにも日記に書いているが、とにかく最初は手書きならなんでも良いと考えスタートしたのだけど、ボールペンでは筆圧が必要以上に高くて疲れてしまうことが分かり、ある種の憧れもあって万年筆を使い始めた。

最初に買ったのがパイロットのVペンというお安い万年筆で確か5百円もしなかったと思う。書き味もなにも、とにかく万年筆を使い慣れていないからこんなもんかと思ったのだけど、これはペン先がF(Fine)しかなく、細いのなら画数の多い漢字も大丈夫かと思ったものの、書き写しノートの紙質紙厚ではインクが反対側に滲んで、翌日分を書く時がタイヘンだった。それにそんなに細いという印象では無かった。

コレじゃいけない、もっと細いペン先の万年筆はないかと探したら、同じパイロットからデスクペンというものが出ていて値段も千円程度。こちらのペン先はEF(Extra Fine)つまり極細だったので、紙の裏に滲み出るインクもさほど気にならない。それ以後は、このデスクペンで一年間、書き続けたのだけど最近になってペン先の滑らかさが以前ほどではないように感じ始めた。

三日坊主で終わることもなく、いまやすっかり習慣化している書き写しでもあるし、ここらでちょっと贅沢をしてみようと、生まれて初めて1万円以上の万年筆を買った。ちょっと嬉しい。美術工芸品的な高級万年筆を別にすれば、これでも中級クラスの普及品ということらしい。

天声人語は一回が603文字なので、これを一年だから365倍、いや新聞休刊日もあるから360倍くらいか。すると一年で書いた文字数は217080文字。原稿用紙に換算すると年に542枚にもなる。確かに継続は力なりということだ。

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