by X10
そういえば「メロンの気持ち」ってあったなあ。♪コラソンdeメロンdeメロンメロンメロンメロンメロン〜、あれ誰だっけ?とググってみたら、そうか、森山加代子だったか。1960年の8月だそうだ。原曲はスペイン語だったのか。
あの頃の彼女は立て続けにヒット曲を飛ばしていて、でもそれはほとんどが洋楽の日本語カバーだった。「月影のナポリ」なんていうのはボクも良く一緒になって歌っていた覚えがある。♪チンタレ〜、ラディルンナ〜、でこちらはイタリア語だったんだ。
こうして考えると、あの頃テレビで流行ったヒット曲を入り口にして、ボクは洋楽への興味を深めていったようだ。中学に入ったらレコードプレーヤーを買ってもらう約束をして、念願叶った暁には毎日のようにそのポータブルプレーヤーに耳を近づけながら畳の上に寝そべってポップスやカンツォーネやカントリーなど片っ端から鑑賞していた。
それからだんだんと本格的に洋楽ファンとなり、すると聴きたいものがLPとなり、ところがポータブルプレーヤーはEPしか再生できず、翌年だったかにはLPが使えるプレーヤーを買ってもらった。
中学も3年ぐらいからはジャズを聴き始め、高校一年からは自分でもサックスを始めてポール・デスモンドやキャンノンボール・アダレイのレコードをかけながら自分で吹き真似をしたりしたものだ。今で言うイメージトレーニングかな、いや実際に楽器を構えているのだからちょっと違うか。いつかはこんな風に演奏したいと夢想していた。これら全てはあの「メロンの気持」あたりから始まった気がする。