帰り道で by X10
毎日写真を撮ることにしているが、撮るヒマがなかったり、あるいは撮るものがなかったりすると、それでも何かは撮ろうとするのだけど一体何を撮っていいか分からない。そこで居直ってみるとこんな写真になったりする。これは今日のバイト先から帰る途中の信号待ちの車内にて。運転席からメーターまでは案外距離が無いので、これは接写モードにしてマイナスに露出補正をかけてある。最初は下品に感じた赤いイルミネーションもこうなると面白いかも。
高速で走るバイクが証拠写真のようにその時の速度計を写しているビデオや写真がある。あれなどは今まさに撮影者が何をしているかの説明記録という性格を持つものだと思うが、それに比べると今日のこの写真は何の説明的記録をも持ち合わせていない。強いて言えば、アイドリング時のエンジン回転数が毎分約700回転だというくらい。それもメーターが正確だった場合のハナシで、だからこの写真が示す意味はほとんど無い。
するとこれは写真というよりグラフィック作品と言えそうだ。暗闇に赤く浮かぶイルミネーションに惹かれたというところだろう。だからもし昼間だったら自車のメーターを撮ったりはしないと思う。まあ昼間は赤くならないのですがね。
