*** テキトー絵日記 ***

2012/10/18(木)

「誰が為に鐘は鳴る」

ラストシーン by X10

昨日のジムの帰りにスーパーに寄ったら入り口のところでDVD500円セールをやっていた。往年の名画なら観てもいいなと選んだのが「誰が為に鐘は鳴る」。ご存知ヘミングウェイの名作映画化だが、ボクはこの原作を読んだことはない。

映画は1943年公開で主演はゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマン。クーパーは1901年生まれなので42歳、片やバーグマンは1915年生まれだから28歳。え?28歳なのか、もっと若く見えるというか童顔ですらあるなあ。19,20かと思ったくらいだ。同じ年に制作開始した「カサブランカ」ではもっとハリウッド美人だったので、う〜む、設定でこうも違うってことか。

内容はいかにもヘミングウェイという感じがする、対ナチ戦闘を指揮するアメリカ人工作員の物語部分と、これまたいかにもハリウッド映画らしい恋愛映画部分が無理やりミックスしてある感じがしたのだけど、本当にヘミングウェイの原作に彼らの恋愛ストーリーは出てくるのだろうか?

このDVDは短くカットされた劇場公開版ではなく、オリジナルの170分という長編版だったので、監督の意図するものとは違うというような指摘はありえないと思うので、余計に原作がどうだったのか知りたくなる。それからこの映画の原題「For Whom The Bell Tolls」にはどうやら下の句もあるようで「The Bell Tolls for Thee」という文字がタイトルバックの画面に続いて小さく出ていた。「for Thee」のTheeってどういう意味?まさかThreeの誤植?と思って辞書を引いたら文語体で(汝)という意味だった。つまり汝のために賞賛の鐘は鳴るわけで、つまりは信念のため、愛のため、の献身を意味していると見た。この写真はクーパー演じる主人公が、恋する彼女(バーグマン)一行が馬で逃げる時間をかせぐために犠牲となって、機関銃で追手を待ち受け、まさに発射する映画最後のシーンだ。She's going on with me.というセリフと共にバリバリバリとマシンガンを発射して映画は終わる。

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