*** テキトー絵日記 ***

2012/11/12(月)

「アルゴ」

シネコン8番シアター by X10

最近観る映画によく”Based on a true story”(実話に基づいた話)という但し書きが出てくる。この前観た「最高のふたり」もそうだったし、なんだったか忘れたけどちょっと前に観た映画もそうだった。これは良い脚本が少なくなっているということの裏返しなのかと思ったりするが、今日観た「アルゴ」にもこの但し書きがあって、これは1979年に起こったイラン革命の際にあった実際のハナシなのだそうだ。長らく封印されていたのが1998年に機密扱いを解除されてハナシが世に出たということらしい。

俗に<事実は小説よりも奇なり>なんていうが、それはまさに本当で、今日の映画もチャチなアクション映画などよりよっぽどスリリングな内容と言える。詳しくは映画の公式サイトでどうぞ、なのだけど、ボクとしてはこの映画めちゃくちゃお薦めです。別にこれが事実に基づいているからとか言うのではなくて、なんといっても内容が面白い、展開がスリリングで手に汗を握る緊迫感がある。しかも本当に1980年頃の映画を観ているような気分がある。当時を描いた映画なのだけど、当時に作られた映画という感すらする。

これは主演で監督のベン・アフレックの細部にこだわった勝利と言えよう。ただし最後のエンドロールで実際の当時の人物と映画で演じた役者の顔写真が並んで写されるが、皆よく似た雰囲気だったのに比べるとベン・アフレック本人が演じたCIA工作員トニー・メンデスが一番似ていなかったのはご愛嬌。

今月のINDEXへ戻る  ホームへ  つづく