*** テキトー絵日記 ***

2012/12/19(水)

「7 Days in Havana」

去年ハバナで撮った写真から by X10

月曜から日曜までの7デイズを、7人の監督が7つの短編で織りなすオムニバス映画「7 Days in Havana」を観てきた。キューバの首都、ハバナにおいて、今のキューバのいろいろな側面を含めつつドキュメント風に描く作品で、全体としてのストーリーがあるわけではないが、ちょっとしたハナシの連携もあってキューバを知るにはいい映画かもしれない。

ただ逆に言うと、キューバに対する関心のない人が観た場合は、この映画の印象はずいぶんと薄いものになってしまうような気もする。今のキューバの実情というか、二重貨幣制度、オカマ、情熱的で早熟な男女、優れた演奏家たち、経済封鎖の続く物資の乏しい日常、そのぶん逆に豊かな人情、今でも深く根付いている呪術やサンテリアの儀式、などなどが、この映画ではそれぞれの日のテーマとして描かれているので、単なる観光誘致のお気楽紹介映画ではない味がある。

去年、キューバ旅行をした際に、ハバナの旧市街地にある小路に面した床屋さんの前を通りかかった時、中にいる店主と思しき人と「オラ!」と手を上げて挨拶したのだけど、実はもう一度あそこに行って今度は実際にボクの髪をカットしてもらいたいというのが帰国してからのボクの夢になっている。そう思わせるほどにキューバはヒューマンな魅力に満ちた国なのだ。

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